「汎用人工知能」(AGI)のビジネス利用の展望【後編】
「汎用人工知能」(AGI)が“人とAIの共存する職場”を作る
AGIを活用すれば、完全自律型のプロセス自動化ツールが実現する可能性がある。そうすると現実味を帯びるのが、人とAIの共存だ。
未来の企業は、会社の中核的業務にさまざまなAI(人工知能)技術を組み込むことになると考えられる。そこでは人の知能を再現した真のAIである汎用(はんよう)人工知能(AGI)を活用し、人の関与を排除した完全自律型のプロセス自動化ツールを利用することになる。AGIが実現すれば、現在のシステムが抱える課題を解消できる可能性がある。
AGIが実現する「人とAIが共存する世界」
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汎用人工知能(AGI)とは
“人のようなAI”は実現するか
現在の最高水準のプロセス自動化ツールであっても、解決できていない問題はある。例えばプロセスがハードコード(ソースコードに直接記述)されていることや、プロセスの例外を処理できないことなどがそれに当たる。ドキュメント処理や文字認識、意思決定などの複雑な認知タスクがあると、その先に進めないことも課題だ。
AGIのビジネス利用が実現すれば、完全自律型のプロセス自動化が可能になる。システム間のデータ転送、非常に特殊なタスクの処理、避けられない例外への対処といった問題も解決できる可能性がある。
人の仕事を支援し、その効果を高めることができるAIシステムは、すでに医療、金融、小売り、製造などさまざまな分野で使われており、人の日常的な活動に付加価値を提供している。ここ数十年の技術進化により、人は単純な作業を機械に任せ、より高度な仕事に専念できるようになった。AGIの導入でもきっと同じことが起こる。企業は完全自律型の無人の職場環境になるわけではなく、AGIシステムと人が共存して働くようになるに違いない。
一方でAGIシステムが人の仕事を代行する完全自律型の業務支援も実現する可能性がある。倉庫や物流の現場では、すでにこうした自律型ヘルパーが、経路選択や配送の作業を支援している。注文した食品や商品を完全自律型botが自宅まで届けてくれる日もそれほど遠くない。
AGIシステムが人の知能を上回る「超知能」になったらどうなるかを心配する人がいる一方、そのことが企業にもたらすメリットを期待する人もいる。AGIの可能性とメリットに関する理解が深まれば、この分野の投資や研究、関心は今後も進むと考えられる。
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