2020年12月09日 05時00分 公開
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「汎用人工知能」(AGI)と「弱いAI」の違いとは「汎用人工知能」(AGI)への道【後編】

「AI」と呼ばれる技術には「弱いAI」と「強いAI」の2つがある。両者を隔てるものとは何か。そして結局のところ強いAIすなわち「汎用人工知能」(AGI)は実現可能なのか。

[Kathleen Walch,TechTarget]

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 本稿の前編「正真正銘のAI『汎用人工知能』(AGI)とは何なのか」において、「AI」(人工知能)と呼ばれる技術には「弱いAI」と「強いAI」の2つがあると述べた。弱いAIは、強いAIつまり「汎用(はんよう)人工知能」(AGI:Artificial General Intelligence)ではない全てのAI技術だと定義できる。

 現在使われているAI技術は基本的に弱いAIだ。単一の、または限られたタスクを処理できる弱いAIは、的を絞ったアプローチで強力な機能を実現している。画像認識やパーソナライゼーション、AIチャットbotなどがその例だ。さらには音声認識や自然言語処理、予測メンテナンス、自動運転といった技術も弱いAIに含まれる。

 技術の限界をわれわれが広げ続けるにつれて、弱いAIの定義も変わってきている。数十年前には、OCR(光学式文字認識)が主要かつ最先端のAI技術だと考えられていた。今ではこのOCRは広く定着し、人々はOCRをAI技術だとは考えなくなっている。AI技術、特に弱いAIについての人々の認識は、技術が進化し続ける中で変化するだろう。

本当は弱くない「弱いAI」

 「弱いAI」という用語には誤解を招く恐れがある。AI研究者の観点からすると、人が持つ知能の一部とはいえ、それを代替しようとするアプリケーションは、どれも強力だからだ。弱いAIという用語が与える頼りない印象は、実態と懸け離れている。実のところ、弱いAIのアプリケーションの大部分は、特定分野に特化して極めて強力な機能を提供し、成功を収めている。

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