多様なデータモデルを一元管理できるDBMSが「マルチモデルデータベース」だ。なぜ登場したのか。従来のDBMSとは何が違うのか。
ビッグデータやリアルタイム処理など、データおよびデータソースが多様化すると同時に、データモデルも多様化している。企業は新たなデータモデルのデータを扱う際、これまでは複数のデータベース管理システム(DBMS)を用意したり、無理やり単一のDBMSで扱ったりといった策を講じてきた。だがそのような対処はデータマネジメントの体制と業務を煩雑化するリスクをはらんでおり、企業はジレンマを抱えてきた。
そうした流れを受け、単一のDBMSでありながら複数のデータモデルを扱える「マルチモデルデータベース」が誕生した。一部のDBMSベンダーがマルチモデルデータベースの実装を始めている。
一見、マルチモデルデータベースはデータの特性に基づいて適切なDBMSを使う「ポリグロットパーシステンス」の原則を無視しているように見える。だが同じDBMS内で異なる種類のデータモデルをそのまま取り扱えるとすれば、それはどうだろうか。
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