XML 2.0が早期にW3C勧告となることはないだろうが、XML 2.0と関連トピックに関する議論や批判は、じきによく耳にするようになるだろう。
ある規格がその策定団体の正式な承認プロセスをクリアすると、すぐにその派生規格やアドオン、あるいは後継バージョンが登場するような気がする。わたしはついこう思ってしまう。これは、規格や技術の開発者が、暇にならないようにせっせと仕事を作っているからであり、そしてまた、技術が進歩する中で、実装がますます新しい、より良いものになるだけでなく、多くの場合、ますます複雑になってしまうという避けられない流れの表れでもあると。
XML 1.0と1.1の後継仕様、つまりXML 2.0の動向を見てみると、技術進歩の功罪をめぐるこうした皮肉な感想が浮かぶ。まず、バージョン1.0と1.1に反映されているXMLの目的を振り返っておくと、それは混沌から秩序を作り出し、標準的な構文と構造の使用を強制し(そのおかげで、このマークアップ言語は意図されたとおり、人間にとってもマシンにとっても可読性が高い)、情報やサービス、コンテンツのあらゆる作成者と利用者の間でのデータ交換を容易にするメカニズムを促進することにあった。
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