情報活用を促す「ドキュメント基盤」業務部門が求めるIT環境のための「ドキュメント基盤」とは【後編】

現場のドキュメント類や情報を活用するには、ドキュメントをIT化し、蓄積・活用・展開できる環境が必要だ。それも、複雑で導入負荷がかかっては意味がない。紙文書の使い勝手そのままに、より積極的な情報活用を実現する「ドキュメント基盤」を紹介しよう。

2007年03月28日 00時00分 公開
[TechTarget]

ウイングアーク テクノロジーズ株式会社

マーケティング部部長

谷口 功氏

【専門分野:売れるマーケティング】

帳票設計・出力製品「Super Visual Formade(SVF)」に関する販売・マーケティング・ブランディングを行い、その後、新製品帳票入力ツール「StraForm-X(ストラフォーム・エックス)」を構想、ビジネスの立ち上げを行う。


 紙文書を「電子化」するだけでなく、分析したり、基幹システムと連携する「IT化」を実現するには、どうすればよいか。その答えとなる技術が、XMLとHTMLだ。XMLは文書情報を、分析可能なデータの形態として保存する。標準技術なので、必要に応じて基幹システムと連携させたり、集計ツールを使って分析・レポートを作成することも可能だ。

 一方、HTMLは、XMLデータを指定のフォーマットに沿ってWebブラウザに表示させる役割を持つ。Webブラウザなので、操作などで悩むケースはほとんどない。そして例えば、複合機やスキャナから取り込んだドキュメントを、そのままの形でHTMLとXMLデータに展開することができれば、利便性はもっと高まるはずだ。こうしてドキュメントをIT化する入り口を整え、既存の集計ツールや文書管理ツール、基幹システムと連携させてその有効活用を実現するのが「ドキュメント基盤」だ。