ビル・ゲイツやイーロン・マスクも注目の「汎用人工知能」はいつ完成する?“人のようなAI”は実現するか【後編】

さまざまなタスクを実行でき、継続的な学習を必要としない「汎用人工知能」(AGI)に、MicrosoftやSamsung Electronicsなど複数の企業が投資している。実現する見通しはあるのか。

2019年11月14日 05時00分 公開
[Kathleen WalchTechTarget]

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 前編「真のAI『汎用人工知能』(AGI)とは? フィクションか現実か」は、特定範囲に限らず広範なタスクを実行できる「汎用(はんよう)人工知能」(AGI)の概要と、「AlphaGo」などの人工知能(AI)エンジン開発で知られるDeepMind TechnologiesのAGIに関する取り組みを紹介した。後編は、引き続きAGIの実現に向けて研究、開発するベンダーとその推進内容を取り上げ、AGI実現の可能性を探る。

大手ITベンダーの投資も盛ん

 AGIに本格的に取り組んでいるのはDeepMindだけではない。Microsoftは2019年7月、AGIを研究、開発する非営利団体OpenAIに10億ドルを出資すると発表した。この資金で開発する機械学習モデルは、AGIの長期的目標の実現を推進することが期待される。

 OpenAIは革新的な機械学習モデルを発表済みだ。その一つである「GPT-2」はかなりの分量の文章を生成でき、その内容は独創的ながらも人が書いた文章とほとんど見分けが付かない。Samsung Electronicsは子会社Viv Labsに投資して、能動的な仮想アシスタントなど、主要なプロジェクトでAGIを活用している。

現状の技術はどこまでたどり着いているか

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