「セキュリティ×AI」の可能性【第3回】
AIツールで企業の煩雑な「ITSM」「ITOM」はどう変わる?
企業は人工知能(AI)技術を活用することで、脆弱性管理を強化できる可能性がある。AI技術がITサービス管理(ITSM)とIT運用管理(ITOM)にもたらすメリットを紹介する。
企業はAI(人工知能)技術やAI技術を活用したツール(AIツール)を導入することで、インシデント管理やサービスレベル管理(顧客対応の品質管理)を改善できる可能性がある。ITサービス管理(ITSM)やIT運用管理(ITOM)の改善に役立つ、AI技術の具体的な機能を紹介する。
面倒な作業の効率化に「AI」はどう役立つ?
AIツールは、ログ分析やインシデントの検出と対処といった、反復的な作業を正確に自動実行できる。企業はAIツールを活用して、以下のプロセスを自動化可能だ。
- 緊急対処が必要なインシデントの特定
- インシデント対処の優先順位付け
- マルウェアスキャン
- セキュリティリスク評価
このような業務を自動化することでITSMやITOMの精度が高まり、脆弱(ぜいじゃく)性管理の強化や作業時間の削減につながる。これによりセキュリティ担当者は、より戦略的な業務に時間を割くことができるようになる。
AIツールは潜在的なインシデントの特定にも役立つ。大手システム管理ベンダーBMC Softwareの可観測性(オブザーバビリティ)ツール「BMC Helix Operations Management」は、AI技術を組み込んでいる。これにより、リアルタイムのテレメトリーデータ(監視や分析のために収集する、システム稼働状況に関するデータ)に基づいた能動的なインシデント対処を実現し、システムの処理速度や可用性に影響を及ぼす問題の発生を防ぐ。このようにAIツールを活用して、企業は致命的な事態に陥る前の段階で潜在的なインシデントを特定可能だ。
第4回は、セキュリティ分野でAI技術が発揮する効果を解説する。
Computer Weekly発 世界に学ぶIT導入・活用術
米国TechTargetが運営する英国Computer Weeklyの豊富な記事の中から、海外企業のIT製品導入事例や業種別のIT活用トレンドを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Computer Weekly発 世界に学ぶIT導入・活用術
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
取手市がVDIと決別した理由 更改費用「4倍超」を約1.7倍に圧縮
-
2
「Excel至上主義」の終わらせ方 丸2日の手作業地獄から情シスと現場を救うには
-
3
221人調査で分かった「情シス最大のストレス」は?
-
4
AIで人を減らした企業がもう心変わり 「AIブーメラン現象」の実態
-
5
急増する「AIはこう言ってる」マン 判断を狂わせる「AI忖度」を防ぐには?
-
6
「Microsoft 365のセキュリティ運用」に関するアンケート
-
7
10年かけてBIを再構築したアマノの一手 「権限がない」「予算がない」でもDXは動かせる
-
8
LLMの「過学習」、正しく説明している文章はどれ?
-
9
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
10
「業務改善とツール活用」に関するアンケート
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
セキュリティソフトをすり抜ける標的型攻撃メール、不審メールの見破り方とは?
-
2
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
-
3
商用利用の安全性を確保し大量のコンテンツを高速で生成する、AI活用の秘訣
-
4
Windows Updateの通信集中で回線が逼迫、ネットワーク刷新事例に学ぶ解決策
-
5
年収2000万「クラウドセキュリティのプロ」になれる資格とは
-
6
財務を戦略的組織へ進化させるAI活用術、4つの主要な障壁と解消方法
-
7
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
8
標的型攻撃メールを見破るには? サンプル文面を例に傾向を解説
-
9
中小企業必見、Microsoft 365でゼロトラストセキュリティを実現する方法
-
10
動画で知るランサムウェア被害企業のリアル、会計データが無事だった理由とは
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー