ファイル同期・共有(EFSS)サービス市場が活況だ。米Boxと米Dropboxはドキュメント共有やチームコラボレーションのための新機能を追加した。米Citrix Systemsも自社サービスプロバイダーへEFSSサービスの提供を開始した。
多くのビジネスパーソンが多様な端末から多くの情報にアクセスするようになっていることから、IT部門は、モバイルフレンドリーで管理とセキュリティ確保が可能なプラットフォームを提供しようと奮闘している。大手ベンダー数社が最近、こうした需要に対応し、安全なファイル共有をこれまで以上に多くのユーザーが利用できるようにすることを目指し、相次いでサービスをアップデートした。
企業向けファイル同期・共有(EFSS)サービス大手の米Boxは、同社のサービス「Box」と組み合わせて使う新しい「iPhone」および「iPad」用アプリ「Box Capture」で、紙のドキュメントのデジタル化と共有を容易にしようとしている。Captureでは、iPhoneやiPadで写真を撮って自分のBoxアカウントと安全に同期でき、撮影画像はローカルには一切保存されない。モバイルワーカーを抱える企業では、このアプリはさまざまな用途に利用できそうだ。例えば、保険会社の損害査定人が支払い請求書の写真を撮り、このアプリのコラボレーション機能を使って、メモを付けて上司向けにアップロードするといったことが可能だ。
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