バックアップ用途だからこそフラッシュストレージが輝く理由IT部門の“クラウドベンダー化”にも貢献(1/2 ページ)

フラッシュストレージの導入効果を引き出せるかどうかの鍵は、バックアップやアーカイブ用の「セカンダリーストレージシステム」が握っているという。それはどういうことなのか。

2017年11月27日 05時00分 公開
[Mike MatchettTechTarget]
画像 適切なセカンダリーストレージシステムがフラッシュストレージの導入効果を引き出す

 半導体メモリを使ったストレージ「フラッシュストレージ」の読み書き速度が上がる一方、価格は下がり続けている。サーバが頻繁にアクセスするデータを格納したストレージシステム「プライマリーストレージシステム」を構成するストレージとして、従来のHDDよりもフラッシュストレージを活用したいというニーズが高まっているのは、周知の事実だ。フラッシュストレージへ移行すれば、ビジネスアプリケーションがまるで魔法のように高速に動作する可能性がある。

 データセンター向けの最新プライマリーストレージシステムは、キャッシュ用に大容量のフラッシュメモリを搭載するか、大掛かりなフラッシュストレージを追加するか、全ての容量をフラッシュメモリでまかなう「オールフラッシュストレージシステム」にするかのいずれかを採用するようになっている。かつて話題になったメモリセルの摩耗については、ほぼ忘れ去られている。

 ストレージシステムの設計でも、新たな試みが幾つかなされている。サーバのPCI Express(PCIe)スロットに直結するフラッシュストレージ「PCIeフラッシュカード」を採用した、低コストの「サーバサイドフラッシュ」を有効活用するDatriumなどがその例だ。オールフラッシュストレージシステムではないにせよ、何らかの種類のフラッシュストレージシステム(フラッシュストレージを用いたストレージシステム)に資金を投じれば、有益なIT投資になるのは明らかだ。

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