自動管理機能の進展にも期待

2010年のサーバ仮想化──関連5分野の動向

バックアップ技術、管理ツール、ネットワークなど、サーバ仮想化のポイントになる5つの分野の動向を見ていこう。

 サーバ仮想化技術はデータセンターに大きな影響を与えており、さまざまな変化が進みつつある。エンタープライズコンピューティングの将来を左右するとみられる、サーバ仮想化にかかわる5つの分野の動向について見ていこう。

1.仮想サーバのバックアップ

 仮想サーバのバックアップ技術では、今後1、2年は革命的な変化というよりも、着実な進化が進みそうだ。サーバ仮想化技術は急速に浸透しつつあり、あらゆる規模のベンダーが各種の製品で仮想化のサポートに乗り出している。今ではDiskeeperのようなディスクデフラグツールも仮想化に対応している。

 仮想化ツールの進化が続く中、バックアップツールも拡張性、相互運用性、操作性が向上しそうだ。バックアップエージェントもより効率化され、個々の仮想マシン(VM)へのインストール容量は減少する見込みだ。

 仮想サーバのバックアップツールの進歩は、VMware、Citrix Systems、Microsoftの激烈な競争によっても促進されるだろう。この競争はサードパーティーのバックアップ製品ベンダーにも波及するはずだからだ。エンドユーザーがその恩恵を受けるのは間違いない。

2.ITスタッフィング

 専門家は、ITスタッフィングには近い将来、目立った変化はほとんどないだろうとの見方を示している。これまで同様に十分な訓練を積んだやる気のある人材が、プロビジョニング、管理、メンテナンスで重要な役割を果たしていくという。

 だが、スタッフィングがある程度変化していくことも予想される。世界経済への懸念が続いており、企業がITのビジネス効果を厳しく追求していることから、IT担当者の人員抑制が継続されそうだ。企業はスタッフィングにおいて、正社員を活用する以外の選択肢を積極的に取り入れて、重要なITプロジェクトを実施するようになるとみられる。また、企業が人員体制に関する意思決定を行うに当たっては、データセンターに重要な技術を迅速に展開することを念頭に入れることが必要になる。

 CompTIAの調査は、IT担当者にとって今後5年間に、セキュリティやネットワーキング全般のスキルと、ソフトスキル(他人と仕事をする際に影響する一連の能力の総称)が重要になることを示している。ITサービスへのニーズは決して小さくならないと予想されるが、一部の企業は将来的に、管理効率の向上や、マネージドサービスプロバイダーへの主要IT機能のアウトソーシングに伴い、IT担当者の削減に踏み切るかもしれない。逆に、収益上重要なコスト削減や売り上げ増に向けた新プロジェクトの実施、管理のために、IT部門の規模を維持または拡大することを選択する企業も出てくるだろう。

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