月額料金の最安値は1ユーザー当たり980円
【徹底比較】Android向けスマートフォンVPNサービスのコスト
スマートフォンからLANへの安全なアクセスを可能にする「スマートフォンVPNサービス」。本稿は、Android向けのスマートフォンVPNサービスのコストを比較する。
スマートフォンやタブレットから社内情報を安全に利用するのに役立つ「スマートフォンVPNサービス」。本稿は、Android向けのスマートフォンVPNサービスのコストを比較する。
スマートフォンVPNサービスの基本的な仕組みや導入効果、最新動向は「導入効果を知る! スマートフォンVPNサービス」で解説しているので、一読いただきたい。
Android向けスマートフォンVPNサービスのコストを表に示した。料金体系はユーザー単位や端末単位、VPNゲートウェイの同時接続数単位などさまざまだ。
Android向けスマートフォンVPNサービスコスト比較表のダウンロード
- 今回紹介した9サービスのコストをまとめた比較表をPDFで提供しています。「Android向けスマートフォンVPNサービスのコスト比較表」からダウンロードしてください。
初期導入費用と月額利用料金を見ると、KDDIの「KDDI 3LM Securityアドバンスドプラン」が最も安く、1端末当たりの初期導入費用が1890円、月額利用料金が1050円。NTTPCコミュニケーションズの「Master’sONE セキュアリモートアクセス」が1ユーザー当たり初期導入費用3150円、月額利用料金1575円で次に安い。その他のサービスは初期導入費用だけで1万円程度から75万円掛かる。
端末数やユーザー数が多い場合には月額利用料金が安いサービスの方にメリットがある。月額利用料金を見ると、NTTドコモの「ビジネスmoperaアクセスプロ」は1ユーザー当たり980円。富士通の「FENICS IIユニバーサルコネクト スマートフォン・PC接続サービス」は1ユーザー当たり1050円となる。ただし、各社は大規模ユーザー向けにボリュームディスカウントを用意するケースが一般的だ。
コスト比較に当たって考慮すべきポイント
各サービスはセキュリティの強化や標準機能の充実で差異化を図っている。コスト比較に当たって、注意しておくべきポイントをまとめた。
標準利用可能なセキュリティ対策の充実度
スマートフォンの企業導入において複数のセキュリティ対策を検討している企業にとっては、標準で利用可能なセキュリティ機能の充実度も注目しておくべきだ。
ID/パスワード認証は、表で紹介した全てのサービスが用意する。より認証強度を高めたい場合は、端末認証やワンタイムパスワードを標準提供しているサービスを選択したい。端末認証はNRIセキュアテクノロジーズの「端末認証サービス」やNTTドコモのビジネスmoperaアクセスプロなど、ワンタイムパスワードはNTTPCコミュニケーションズのMaster’sONEセキュアリモートアクセスや三菱電機情報ネットワークの「セキュアスマートフォンアクセスサービス」が標準提供する。
盗難・紛失時の情報漏えい対策として利用できるモバイルデバイス管理(MDM)を標準搭載するのは、KDDIのKDDI 3LM Securityアドバンスドプラン、丸紅OKIネットソリューションズの「スマートフォン@PTOP」の2サービスである。
その他、NRIセキュアテクノロジーズの端末認証サービスとNTTPCコミュニケーションズのMaster’sONE セキュアリモートアクセスはアクセス先制限、Master’sONE セキュアリモートアクセスと富士通のFENICS IIユニバーサルコネクト スマートフォン・PC接続サービスはアクセスログの監視・管理を標準提供する。
接続時のセキュリティ強化
3G回線を保有する携帯電話事業者に加え、携帯電話事業者の設備を借りて通信サービスを提供するMVNO(仮想移動体通信事業者)は接続時のセキュリティ強化に工夫を凝らす。その具体策の1つが、スマートフォンから事業者のデータセンターへの通信にインターネットを利用せず、3G回線の閉域網を利用することだ。閉域網を利用できるのは携帯電話事業者かMVNOのサービスのみである。
KDDIのKDDI 3LM Securityアドバンスドプランは、3G回線の閉域網の途中にファイアウォールを搭載。「端末のセッション維持の頻度を網内に設置したメッセージルータで調整し、端末の電池消耗を軽減する」(KDDIビジネスプロダクト企画部の村松秀昭氏)など、独自のセキュリティ強化策を盛り込む。
NTTドコモのビジネスmoperaアクセスプロは閉域網による接続に加え、電話番号による認証機能を標準提供する。閉域網や認証によるセキュリティ対策が評価され、八千代銀行など金融機関での導入も進んでいるという。
その他、表には掲載していないが、NTTドコモのMVNOであるNTTPCコミュニケーションズは閉域網を利用する「Master’sONE セキュアモバイル定額通信サービス」を提供している。
仮想デスクトップサービスの有無
VPNサービスを利用する目的として、スマートフォンやタブレットを仮想デスクトップの端末として利用したいと考える企業もあるだろう。そうした企業にとっては、DaaS(Desktop as a Service)を提供する事業者のサービスが有力な選択肢となる。
NTTPCコミュニケーションズのMaster’sONE セキュアモバイル定額通信サービスやNRIセキュアテクノロジーズの「端末認証サービス」、京セラコミュニケーションシステムの「NET BUREAU スマートデバイス端末認証サービス」は、仮想デスクトップサービスを関連サービスとして提供する。
網屋の「Verona」は、有償オプションで社内クライアントPCへのリモートデスクトップ機能「V-RDP」を提供する。
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