IE 10の「遅い」「動かない」を解決
Internet Explorerの調子が悪くなったら試すべき8つの対処法
表示が遅い、正常に動作しない――。Internet Explorerの使用時に直面するこうしたトラブルは、ちょっとした工夫で解消できる可能性がある。その方法を紹介しよう。
米MicrosoftのWebブラウザ「Internet Explorer(IE)」は恐らく、社内のほとんどの人が毎日、調査から“ひまつぶし”まで、ありとあらゆる用途に使っているだろう。だが奇妙なことに、IEは、IT管理者の知識が最も乏しいソフトウェアの1つだ。IEは多くの場合、問題なく機能するが、管理者にとっては注意点やすべきことが実はたくさんある。その理由は、IEがWindowsに深く組み込まれていることだ。
以下に挙げる基本的なテクニックは、IEをソフトウェアテストやセキュリティ評価などに使用する場合に特に役立つ。あなたの会社が「IEはいつもきちんと機能する」と期待しているユーザーであふれている場合、こうしたテクニックの重要度はさらに高まる。
IEの最新版であるIE 10は、すぐに使いこなせる非常に安定したWebブラウザだが、さまざまな問題が起こり得る。私が見てきた最も一般的な問題は、速度の低下、もしくは
- IE/Windowsの更新
- アドオン
- マルウェア感染
に関わるものだ。以下では、こうしたIE 10のほとんどの不調を解決するコツを紹介していく。
1. 閲覧履歴データを削除する
IE 10の動作が不安定になったら、IEのキャッシュやcookie、関連オフラインファイルを削除すべきかもしれない。「ツール」メニューから利用できる「インターネットオプション」の「全般」タブにある「閲覧の履歴」セクションで、「削除」を選択すると表示する「閲覧の履歴の削除」というダイアログボックスで、こうしたデータを削除できる。なおツールメニューは、IEウィンドウの右上隅の歯車アイコンをクリックしても開く。
cookieやフォームデータ、パスワードといった閲覧の履歴を削除するだけで、以前に感染したマルウェアの残骸を除去するなど、さまざまな問題を修正できる。ただし、こうしたデータを削除すると、特定のWebサイトやWebアプリケーションへのアクセスがリセットされ、ユーザーが以後、エンタープライズシステムから締め出されてしまうことがある。注意が必要だ。
2. 一時ファイルの場所を変更する
IEが妙な動きをする場合、HDDやSSDの酷使により、機械的なトラブルが発生しているかもしれない。インターネット一時ファイルの場所をデフォルトの「C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Microsoft\Windows\Temporary Internet Files」から異なるドライブへ移すことを考えるとよい。
3. マルウェアや拡張機能を疑う
IE 10でおかしな動きが続くのは、マルウェア感染の症状かもしれない。マルウェア対策ソフトを導入済みでも、それと共存可能なマルウェア対策ソフトを追加で実行すると効果的な場合がある。私の経験では、IE経由のマルウェアのうち、エンタープライズグレードの競合製品が完全に見落とす感染であっても、「Malwarebytes」と「Webroot」は非常にうまく検出した。
またツールメニューから利用できる「アドオンの管理」ダイアログボックスで、どのツールバーや拡張機能がインストールされ、有効になっているかをチェックするとよい。サードパーティー製や独自開発のツールバーやブラウザヘルパーオブジェクト、ActiveXコントロールは、いずれもIE 10が奇妙で不安定な動きをする原因になることがある。不審なものは遠慮せずに全て無効にする。ただし、そうすると、特定のWebサイトやWebアプリケーションの機能が使えなくなる可能性がある。そのため、必要な場合は元に戻せるように、何を無効にしたかを覚えておこう。
4. タブのロード状況を確認する
上記を全て試しても、IE 10の動作の遅さが改善しない場合は、IE 10が一度に何十ものタブをロードしていないかどうかを確認する。ロードしているタブの数やメモリ使用量と、システム全体のパフォーマンスには、直接的な相関関係がある。
5. 「F12開発者ツール」を利用する
IE 10が内蔵する「F12開発者ツール」は、WebブラウザとWebページの問題を解消するための補助ツールだ。IEの起動後にキーボードの「F12」キーを押すだけで、セッションのcookieの表示や操作、ポップアップウィンドウの無効化、ユーザーエージェント文字列の変更など、さまざまな作業ができるようになる。
6. ポリシーを確認する
セキュリティポリシーがIE 10の機能に影響を与えることもある。ローカルセキュリティポリシー設定を確認するには、「gpedit.msc」(ローカルグループポリシーエディタ)を実行し、「コンピュータの構成」または「ユーザーの構成」から、「管理用テンプレート」「Windowsコンポーネント」「Internet Explorer」の順に選択する。
ドメインレベルのグループポリシーも調べておこう。「新しいポリシーが最近プッシュされたか」「変更できる要素や無効にできる要素があるか」といったことが確認すべきポイントだ。不確かなときは、コマンドプロンプトで「gpupdate」と入力してローカルポリシーを更新するなどの手段を取る。
7. 自動更新を無効化する
「Windows Update」や「Windows Server Update Services(WSUS)」をはじめとするパッチ管理ツールが、特定の機能(特に、IEに大きく依存するWebアプリケーションの機能)を破壊するIE用修正プログラムをプッシュする場合もある。IE 10では、新バージョンの自動インストールが可能になっている。
あなたの会社でこうした自動更新が問題を引き起こす場合、自社のWSUSやサードパーティー製パッチ管理ツールの設定をチェックし、IEやWindows全体の自動更新を無効にする。
8. 設定を完全にリセットする
以上の対処をしてもIE 10のトラブルシューティングがうまくいかないときは、IE 10の設定を完全にリセットすべきだ。インターネットオプションのダイアログボックスにある「詳細設定」タブで、設定の復元や全ての設定のリセットが簡単にできる。最初に「詳細設定を復元」を試してみるとよい。私の経験では、これで多くの問題が修正される。
IE 10の問題に対処するときは、トラブルシューティングツール群「Windows Sysinternals」の高機能版タスクマネージャー「Process Explorer」なども便利かもしれない。もちろん、「Firefox」のような別のWebブラウザへの完全な乗り換えも選択肢の1つとなる。
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