2020年にはネット接続端末が300億台を超える
GoogleのNest買収は「モノのインターネット(IoT)」への賭け
GoogleによるNest Labs買収の背景には、「モノのインターネット:Internet of Things」に対する大きな期待がある。この動きにより、IoT市場はますます勢いづくことになるだろう。
米Googleは、スマートサーモスタット企業の米Nest Labsを32億ドルで買収する計画を発表した。「モノのインターネット:Internet of Things」(以下、IoT)に大きな期待を寄せている。
Googleは最近、積極的に買収を進めており、今回の動きもその一環である。2013年12月にはロボットメーカーの米Boston Dynamics、2013年10月にはジェスチャー認識の新興企業、米Flutterを買収している。Nest Labsの買収は数カ月以内に完了する見通しだ。
Nest Labsは、ユーザー行動を学習する機能を備えた家庭用サーモスタット「Nest Thermostat」を開発している。Googleの声明によると、Nest Labsは独立企業として存続し、共同創業者で最高経営責任者(CEO)のトニー・ファデル氏が引き続き指揮を執るという。
スマートサーモスタットとは、元Apple幹部のファデル氏と共同創業者のマット・ロジャース氏による発明で、センサーを用いて建物内の人の動きを感知する仕組みとなっている。
最近では、スマート煙探知機「Nest Protect」も販売している。この探知機は、煙を検知すると音声で異常を知らせ、一酸化炭素の上昇などを検知することができる。また、夜間には人の動き感知してライトを点灯可能になっている。
英紙Guardianの報道によると、両製品とも、スマートフォンアプリからリモートアクセス可能であり、バッテリー残量や緊急警報などを確認できるという。
「iPodの父」として広く知られているファデル氏は、AppleでiPod部門の責任者を務め、2008年に同社を退職した。
同氏が英BBCに語ったところによると、Googleと初めて接触したのは2011年のこと。Googleの共同創業者であるセルゲイ・ブリン氏は、スマートサーモスタットのコンセプトを非常に気に入ったという。
Googleと手を組むことは、“conscious home”(状況を認識する住宅)というわれわれのビジョンを実現するための後押しとなり、単独で取り組むよりも迅速に世界を変えていけるだろう、とファデル氏はブログ投稿で話す。
「われわれには大きな勢いがある。だが、この取り組みはロケット船だ。Googleは、Nestの成長を促進するビジネスリソース、グローバル基盤を有している。そして、ハードウェア、ソフトウェア、サービスの広範にわたるプラットフォームがある」(同氏)
GoogleのNest Labs買収でさらに勢いづくIoT市場
Nest Labs買収により、Googleの今後の計画についてさまざまな臆測が飛び交っている。評論家の1人は、消費者の家庭内におけるGoogleの存在感がますます拡大する、と言及している。
また他の評論家は、アプリで家電機器を制御する新興市場を強く後押しする動きであると捉え、いわゆるIoTのトレンドを勢いづけることになるだろうと指摘した。
調査会社の米Gartnerは、2020年にはネット接続端末が300億台を超え、各端末が固有のIPアドレスを持つようになると予測する。
プラットフォームやデバイス、データ、アプリケーションのプロバイダーでは、機密情報をやりとりするチャネルやデバイスに対する、セキュリティやプライバシー上の懸念がますます高まっている。
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