各社の製品動向を解説
主要ベンダーのPCIe SSD最速対決
PCIeスロットに直接挿入することで大幅な低遅延を実現するPCIe SSDストレージ。主要ベンダーの動向と製品を紹介する。
Computer Weeklyは、過去にハイブリッドフラッシュアレイの主要企業を取り上げた(訳注)。今回は、フラッシュストレージ市場での重要な選択肢の1つとなるPCI Express(PCIe)フラッシュとサーバサイドフラッシュについて紹介する。データセンターにおけるストレージの多様化により、PCIe SSD業界は勢力を延ばし、流通する製品の種類も増えている。
訳注: 本誌11月6日号:大容量化で激変するフラッシュストレージ市場 。
PCIeフラッシュはサーバのPCIeスロットに挿入する。Serial Attached SCSI(SAS)やSerial ATA(SATA)コントローラーが不要なため、SAS/SATA接続する同型のSSDに比べて遅延が大幅に短くなる。遅延が短くなれば、IOPSやMビット毎秒(Mbps)で表されるスループットが向上する。
米Western Digital傘下の米HGST(旧称日立グローバルストレージテクノロジーズ)が米STECと米Virident Systemsを買収したことから、市場の統合が進んでいる。このことは、Virident製ハードウェアを「X8 PCIe Accelerator」として販売している米Seagateのような企業に影響を与えることになる。
市場での成長が抑えられ、SSDがさらに普及することから、Western Digitalが従来のHDDから抜け出そうとしているのは明らかだ。PCIeフラッシュの草分けとして知られる米Fusion-ioは、この2、3年で業界リーダーの地位から陥落した。最近では、Fusion-ioのハードウェアと、市場に参入している米LSI、米OCZ Technology、米Intelといった企業のハードウェアとの差はほとんどなくなった。
一方、オールフラッシュアレイメーカーの米Violin Memoryは、各種のVelocityカードを伴って2013年の始めにPCIe SSD競争に加わった。同社は、信頼性の高いデバイスを実現するため、vRAIDなどのVIMM(Violin Intelligent Memory Module)テクノロジーからIPを切り離すことで差別化を図っている。
米IBMは米Texas Memory Systemsの買収の際にPCIeハードウェアを除外したとみられ、代わりにFusion-ioテクノロジーをHigh IOPS SSD PCIe Adapterブランドの1つとして販売している。
技術面では、主要企業は4レーン実装または8レーン実装を使用してPCIe 2.0規格の製品の販売を続けている(8レーン実装の方がより多くの並列I/Oを実行できるためパフォーマンスが高くなる)。
Fusion-ioは、最も容量の大きいモデルのOctal製品で16レーンを採用している。PCIe 3.0のサポートも開始しており、自社の製品ファミリーで新しい2.5インチのフォームファクターをサポートする企業も登場している。
いつものことだが、PCIe SSDデバイスで最高のパフォーマンスが得られるかどうかはドライバソフトウェアに懸っている。現時点では、策定されている規格が少ないことから、ドライバソフトウェアの品質はハードウェアと同程度に重要視される。
下記に記載する数値は全てベンダーが公表しているデータである。
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