AzureのID/アクセス管理サービス
クラウドセキュリティの問題を解決、「Azure Active Directory」のプレミアムさとは
米Microsoftのパブリッククラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」では、ID/アクセス管理サービス「Azure Active Directory」の拡張機能が提供されている。ただし、有料だ。
米Microsoftは2014年4月、パブリッククラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」のID/アクセス管理サービスである「Azure Active Directory」のプレミアム版を提供開始した。プレミアム版では、シングルサインオン機能が拡張され、グループベースでのアクセス管理が可能になるなど、無料版で利用できるシングルサインオン以上の機能が提供される。
また、プレミアム版では、ユーザー自身によるパスワードリセットとグループ管理がサポートされる。そのため、ユーザーはヘルプデスクに頼まなくても自分のパスワードを自分でリセットでき、IT管理者は従業員にグループ管理を委任できる。オンプレミスユーザー向けにも、パスワードをリセットする機能がプレビューリリースで提供される予定だ。
さらにAzure Active Directoryのプレミアム版では、多要素認証、ログオン画面のカスタマイズ、アナリティクスなどもサポートする。
Microsoftはこのプレミアム版を、「企業のIT管理者がユーザーによるアプリケーションへのアクセスを管理/制限するための方法」と位置付けている。Azure Active Directoryのシングルサインオン機能には既に1100種類のアプリケーションが対応しており、その数はさらに増えると予想されている。
セキュリティは依然としてクラウドを採用する上での大きな障害だが、このプレミアム版はそうしたセキュリティの懸念を軽減できるかもしれない。
「プレミアム版の発表がセキュリティの懸念を払拭するのに役立つなら、企業にとってMicrosoft Azureを差別化する要因となるかもしれない」と、米調査会社IDCのPaaS(Platform as a Service)担当マネジャー、ラリー・カルバーリョ氏は語る。
プレミアム版はMicrosoftのボリュームライセンスプログラム「Enterprise Agreement」を通してアドオンサービスとして提供され、料金はユーザー数に応じて月額課金される。具体的な額については、Microsoftの契約担当者に問い合わせる必要がある。
「既にアプリケーションをクラウドに移しているのなら、必要なのはAzure AD(Active Directory)だけだ。Azure ADを使えば、ユーザーが『Microsoft SharePoint』や『Microsoft Office』あるいは『Dropbox』へのアクセス許可を持つかどうかを判別できる。クラウドを本格的に採用している企業がAzure ADを利用するのは、大いに理にかなったことだ」と、インドに本社があるITサービスプロバイダー、WiProのソリューションアーキテクト、マイク・ドリップス氏は語る。
プレミアム版の一般提供については、クラウドベースの企業向けモバイルデバイス管理サービス「Enterprise Mobility Suite」(EMS)やiPad向けOfficeアプリ「Office for iPad」とともに、Microsoftが2014年3月末に開催した報道機関向けのイベントで発表された。
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