困ったときに役立つ標準&外部ツール
Windows管理者でもパニックにならない、「Mac」のトラブル解決ハック10選
米Appleの「Mac」のトラブルシューティングに慣れていない管理者にとって、Macで問題が発生するとお手上げだ。本稿で紹介する情報は、問題の診断とセキュリティの確保に役立つだろう。
米Appleの「Mac」のツールと用語は米Microsoftの「Windows」と似ているが、当然のことながら同じではない。Macのトラブルシューティングに対応しなければならないIT管理者が、そのことに気付くまで長くはかからないだろう。前回の記事では、幾つかの一般的なMacの用語を紹介した。本稿でもトラブルシューティングに利用できるMac標準、または外部のツールを紹介する(参考:Windows管理者のためのMac用語「超」基礎知識)。
コンソール
「コンソール」ユーティリティでは、全てのシステムとアプリケーションのログにアクセスできる。このユーティリティでは、右上のSpotlightウィンドウがフィルタの役割を果たす。文字列を入力すると、その文字列を含むエントリのみが表示される。
コンソールユーティリティでもログは定期的に更新される。これはインストールの問題が発生したときに問題を診断するのに優れたツールだ。
CoreServices
Microsoftと同様、Appleもユーザーが直接実行するのは望ましくない実行可能ファイルを適切に隠している。このようなファイルは何らかのインタフェース要素の影に隠れていることが多い(場合によってはインタフェース要素自体になっていることもある)。Windowsで「System32」や「SysWOW64」ディレクトリにあるような実行可能ファイルは、Macでは基本的に「/System/Library/CoreServices」で確認できる。各ファイルには分かりやすい名前が付いている。Googleで検索すれば、ファイルの役割をすぐ確認できるだろう。
ディレクトリユーティリティ
「Active Directory」を使用している場合は、「ディレクトリ」ユーティリティの存在を把握しておくことをお勧めする。以前は「ユーティリティ」フォルダーに配置されていた。だが、「OS 10.7」(Lion)で、/System/Library/CoreServicesに隔離されることになった。[システム環境設定]、[ユーザーとグループ]、[ログインオプション]をクリックし、[ネットワークアクセスサーバ]の設定を使用して、ディレクトリユーティリティを起動することもできる(起動するには、[接続]をクリックする)。ディレクトリユーティリティを使用してrootアカウントを有効にすることもできる。だが、一般的に、この操作は推奨されていない(詳細については「sudo」を参照されたい)。
Disk Warrior
米Alsoftのソフトウェア「Disk Warrior」の機能は1つ。ディレクトリを再構築して置換することだ。このツールには約30年の歴史がある。ディレクトリの再構築と置換については、最も効果的で安定したツールだと断言して差し支えないだろう。ごくまれにしか発生しないが、大きなサイズのファイルを扱うユーザーはディスクディレクトリの破損というリスクを冒している。Disk Warriorは、ディスクで検出したものに基づいてマスターディレクトリを再構築して置換する。起動可能なDVDで提供されているので、手元に置いておくべきユーティリティの1つだろう。Macの管理が必要なときは、大抵すぐ対応が必要になるからだ。
Drive Genius
「Drive Genius」は米Prosoft Engineeringが提供している便利なディスクツールセットだ。Mac OSに組み込みの「ディスク」ユーティリティよりも数段深い処理が可能だ。Mac OSのファイルシステムは、最適化された状態で実行することに長けている。だが、ディスクユーティリティで修復できない問題に直面することがあるかもしれない(ディレクトリの再構築を行えば、このような問題の多くは解決する)。ユーザーが20Mバイト以上のファイルを多数保有している場合、Drive Geniusデフラグツールが役に立つだろう。
カーネルパニック
これはWindowsの「死のブルースクリーン」のMac版だ。この灰色と黒で構成された画面には、エラーに関する情報がさまざまな言語で表示される。この状態は非常に深刻な事態が発生したときに起こる。問題は一時的な場合もあり、電源ボタンを押して再起動すれば、このメッセージは表示されなくなる場合もある。問題はハードウェアに起因していることが多い。だが、ソフトウェア(通常、キャッシュされたファイル)によって問題が発生することもある。どのような場合でも、問題への対応には数分から数時間の時間が必要になることに留意されたい。少し古くなっているが役に立つAppleのサポート記事がある(日本語版)。この記事の手順に従えば、カーネルパニックが発生したときにMacのトラブルシューティングを行うことができる。
キーチェーン
「キーチェーン」はパスワード/証明書/暗号化キーなどを安全に格納するためにMac OSが使用しているテクノロジーだ。キーチェーンには、[アプリケーション]、[ユーティリティ]、[キーチェーンアクセス]を順にクリックしてアクセスできる。この全ての情報が格納されているデータベースは、たまに破損することがある。そのため、キーチェーンの[キーチェーンメニュー]から「Keychain First Aid」ユーティリティにアクセスできることは覚えておくと役に立つだろう。このユーティリティを実行すると、キーチェーンデータベースを検証して修復できる。
sudo
UNIXユーザーにはごく基本的な操作だが、ターミナル経由でMacのコマンドラインを実行することに不慣れな管理者にとっては、イライラの元凶となるだろう。システムファイルとシステムディレクトリに影響するコマンドを実行するには“スーパーユーザー”(root)の権限が必要になる。sudoを使用するとアクセス拒否のエラーを回避できる。sudoの利用に伴う危険について簡単な説明が表示された後には、管理者のパスワードを入力することが求められる。
ターミナルセッションをスーパーユーザーのステータスにするには「sudo su」コマンドを使用する。すると、コマンドラインのプロンプトが「#」に変わる。この状態になると、ファイルを移動、変更、削除できるようになる。もう1つ重要なことがある。sudoコマンドが機能するには、管理者権限を持ったユーザーアカウントでログインしている必要があることに留意されたい。
システム環境設定
「システム環境設定」はMac OSがコントロールパネルを配置している場所だ。デスクトップと全てのMacアプリケーションで[Apple](アイコン)メニューからアクセスできる。実際の設定は、XML形式のPLIST(プロパティリスト)ファイルに保存される。
ワイヤレス診断
CoreServicesの中で特に重宝するのが「ワイヤレス診断」ユーティリティだ。これはAppleが同社のサポート担当者のために追加した非常に堅牢な分析ツールである。ワイヤレス診断を起動し、[ウィンドウ]、[ユーティリティ]を順に選択すると、小さなツールボックスが表示される。このツールボックスは、メニューバーのワイヤレスアイコンをクリックしながら「Option」キーを押し下げることでも表示できる。
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