無線LAN、セキュリティへの投資額を増大
CIOのIT投資、不動のトップを脅かす“喫緊の投資先”
最高情報責任者(CIO)を対象に実施した調査によって、CIOが無線LAN、セキュリティ、スイッチングへの投資額を増やす用意があることが明らかになった。
最近実施した調査によると、2015年、ネットワークへの投資増加を計画しているCIOが多くの関心を寄せるのは、セキュリティ、無線LAN、スイッチング/ルーティングだという。
米Piper Jaffrayが実施した年次調査によると、CIOの4分の3がセキュリティ全般に対する投資の増額を考えているという。さらに、その約90%がネットワークセキュリティを対象と考え、78%がエンドポイントを対象と考えている。IT関連予算の優先順位では、セキュリティが2年連続でトップとなった。
世間を騒がせているネットワーク侵害を目の当たりにして、CIOはネットワークのロックダウンを重視するようになっている。米Sony Pictures Entertainmentは、2014年11月にサイバー攻撃を受け、PCがダウンしデータが荒らされた。同社の従業員はメール、連絡先、配布リスト、予算など、ネットワークに保存していた全てのデータを失うことになった。
2014年に起こったその他の大きなネットワーク侵害は、米Albertsons、米スーパーマーケットチェーンのSUPERVALU、米UPS、米Home Depotを対象としたものがある。
2014年に起こった数多くのセキュリティ侵害をCIOが重く受け止めていることは間違いない。セキュリティに対する支出全般を見直していることが調査結果から見て取れる。
2015年は米Symantec、米Cisco Systems、米Palo Alto Networks、米FireEyeなどの大手セキュリティベンダーに頼る可能性が高いことも明らかになっている。
CIOが考えるネットワーク/無線LAN費用の優先度
CIOが考える予算の優先順位では無線LANが6位、スイッチング/ルーティングが7位にランクインしている。およそ10人中4人のCIOが、この2項目への投資の増額を検討している。
Piper Jaffrayの調査では、無線LANに対する投資の増額の要因はスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末を使う従業員の増加であることが明らかになっている。モバイル全般に関する予算の優先順位は2位となっている。
テクノロジーの刷新が最も必要な領域としてネットワークを挙げているCIOは全体の3分の1以上に増えている(2013年の調査では約4分の1だった)。
2015年、自社ネットワークと無線LANニーズを評価するCIOに最も好まれたベンダーは米Cisco。第2位は米Aruba Networks、第3位は米F5 Networksという結果になった。
Piper Jeffrayの調査によると、大多数のCIOは2015年のIT関連予算全般が2%以上増えると予想している。一方、予算が削減されると答えたのは全体のたった10%だ。なお、2014年はCIOの約5人に1人がIT予算の削減を予想していた。
2013年の調査では、回答者の24%が2014年の予算削減を予想していた。2013年の結果と比較すると、2014年と2015年の調査結果は楽観的なものだといえる。
米Gartnerは、2015年の予算の増額幅は3.9%になると見込んでいる。なお、2014年は2.6%だった。
予算増加の要因は景気回復、技術刷新の必要性、低金利だとPiper Jaffrayは指摘している。
不動の優先項目トップ5
支出の優先項目のトップ5に挙がっているのが、クラウドベースのソフトウェア、ストレージ、サーバだ。一方、優先順位が最も低いのはアプリケーションデリバリコントローラー、PC、WANの最適化製品だ。
平均的なCIOはクラウドベースアプリケーションの投資額が前年比6%増、オンプレミスソフトウェアは2%増になることを予想している。最優先項目には、インフラのアップグレードやERPシステムが含まれている。ベンダーとしては米Microsoftや米Oracleが最も好まれている。
ストレージはCIOが支出削減を予想している領域の1つだ。ストレージに関する投資の増額を予定しているCIOは51%で、2014年の54%から減っている。
CIOはベンダーを選ぶ上で最も重要な要素として価格とコストを挙げている。それに続いて使いやすさとサポート対応が2位と3位を占めている。
Piper Jaffrayは8つの業界に渡る主に北米企業のCIO、112人に対して調査を行った。回答者の4分の3は技術/小売/飲食業界の企業で働いている。また、約4分の1の企業ではIT関連予算が5千万ドルを超えている。
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