実質的に無料にならない場合も
タダに弱い人ほど注意 失敗しない「無料アプリ仮想化ソフト」選び6カ条
「無料で使えるアプリケーション仮想化ソフト」といえば聞こえはいいが、厄介な事態を引き起こしたり、必要な機能が無かったりすることがある。事前に検討すべき6つの項目を紹介する。
アプリケーションをOSから切り離して運用できるようにする「アプリケーション仮想化」の導入を検討している企業には、無料のツールも含めてさまざまな選択肢がある。
無料のツールを検討したくなるのは当然のことだ。市場には、あなたの全てのニーズを満たす無料のアプリケーション仮想化ソフトウェアが存在するかもしれない。だがこうした無料ツールに飛びつく前に、以下に挙げた考慮すべき6項目に目を通してほしい。
導入前に考慮すべき6つの項目
1.新しいOSのサポートは必要かどうか確認
現在利用できる無料のアプリ仮想化ツールの多くはオープンソースソフトウェア(OSS)であり、OSSのOS「Linux」で動作するように設計されている。このことが必ずしも問題になるとは限らない。だが現在、Linuxを使っていないユーザー企業ではサポートコストが増える可能性がある。
新しいサーバOSを導入する場合には、そのOSに適宜対処できる十分な知識がIT部門スタッフにあるかどうかを検討しなければならない。何らかのトレーニングが必要になる場合もあるだろう。
2.データの分離が強制されるかどうか確認
Windowsのメリットの1つは、アプリケーション間でデータを共有できることだ。低価格または無料のアプリ仮想化ソフトウェアには、他のアプリケーションへのコピー&ペーストができなかったり、デスクトップで実行している他のアプリケーションを認識できないものもある。
こうした強制的なデータの分離は、必ずしも問題にはならない。とはいえ、従業員の作業でアプリ間のデータ移動が必要になるケースを考え、テストしておくのがよいだろう。
3.デスクトップへのアプリのプッシュ方法を確認
無料のアプリケーション仮想化ソフトウェアには、アプリケーションを仮想化できても、従業員のデスクトップPCへアプリケーションを配信できないものがある。仮想アプリケーションを動かす実行可能ファイルは作成できても、デスクトップPCから実行可能ファイルへアクセスする方法は自社で考えなければならない場合もあるのだ。
4.エージェントの有無を確認
アプリケーション仮想化ソフトウェアには、エージェントを使用するものと使用しないものがある。エージェントは、システムで実行する必要がある追加コンポーネントだ。他のソフトウェアコンポーネントと同じように安定性の問題やセキュリティの脆弱性を引き起こす恐れがある。
エージェントを使用するアプリケーション仮想化ツールを避けるべきだ、と言っているわけではない。導入を検討しているツールにエージェントがあるかどうか確認するのが賢明だということだ。エージェントを使用するアプリケーション仮想化ソフトウェアを導入する場合でも、エージェントが引き起こす問題の有無を調べることをお勧めする。
5.Webブラウザベースかどうか確認
アプリケーション仮想化ソフトウェアがWebブラウザ経由でアプリケーションを配信するのかどうかも確認しておくべきだ。画面転送プロトコル「RDP(リモートデスクトッププロトコル)」を使って仮想デスクトップへ接続し、そこで稼働するアプリケーションをあたかもローカルで実行している感覚で利用するのに慣れている従業員もいるだろう。こうした従業員にとって、アプリケーションを起動するために別途Webブラウザを開かなければならないとなると、少々煩わしく感じられるかもしれない。
4つ目の項目と同様、Webブラウザで仮想アプリケーションを配信することが悪いわけではない。従業員に提供したいエクスペリエンスと、アプリケーションの配信方法が合っているかどうかを考えることが肝要だ。
6.目に見えないコストを確認
「無料」とうたっていても、実質的には必ずしも無料になるとは限らない。ソフトウェアの基本機能は無料でも、高度な機能を使用するにはライセンスが必要な場合がある。また、ソフトウェアは無料でも、保守サポート料金を支払わなければならないこともあるだろう。無料ツールの中には、電話サポートが全くないものがあるのも実情である。
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