教育ITニュースフラッシュ
日本大学の教授会がペーパーレス化、20万枚規模の紙資料削減へ
鎌倉学園中学校・高等学校がiPadの管理効率化を目指してMDMサービスを導入した事例から、教科書会社8社が提供を始めたデジタル教科書ビュワーまで、注目の教育IT関連ニュースをお届けします。
教育機関のIT導入事例、教育機関向けの新製品に関するニュースを紹介する教育ITニュースフラッシュ。タブレット管理の効率化に挑む鎌倉学園中学校・高等学校のトリック未から、教科書会社8社が共通のデジタル教科書ビュワーの提供を始めた話題まで、さまざまなニュースがありました。
日本大学商学部、教員会議を「iPad」でペーパーレス化
教員が参加する会議を対象に、米Appleのタブレット「iPad」と文書管理システムを導入した。約100人の参加者が月2回以上集まる教授会をはじめ、約30種の委員会会議でペーパーレス化を進めている。特に教授会では従来、100~200ページにも及ぶ紙の資料を参加者に配布。会議1回当たり約1万~2万ページ分の資料を用意することになり、印刷や配布、回収の負荷が高まっていた。文書管理システムは、タブレット操作に不慣れな人でも閲覧しやすいよう操作性に配慮している点、フォルダやファイル単位でアクセス権限を設定できる点などを評価し、日立ソリューションズの「活文 Contents Lifecycle Manager」を採用した。資料の印刷をなくすことで、教授会だけでも年間20万枚規模の印刷/配布負荷を削減できると試算する(発表:日立ソリューションズ<2015年3月23日>)。
鎌倉学園中学校・高等学校がMDM導入、iPad/iPad miniの管理を容易に
神奈川県鎌倉市に本拠を置く同校がタブレット管理を効率化すべく、モバイルデバイス管理(MDM)製品を導入した。同校は、2014年度の2学期にAppleのタブレット「iPad mini 2」を50台、3学期末には全教職員用に「iPad Air」を80台導入した。これらの端末は従来、Appleの端末管理ツール「Apple Configurator」を利用し、担当教員が1台ずつ手作業で管理してきた。生徒1人1台体制の実現を見据える中、管理対象端末の増加で担当教員の負荷が高まることを考慮し、インヴェンティットのMDMサービス「MobiConnect for Education」を導入した。採用に当たっては、キッティング作業を簡素化し、管理対象の端末をネットワーク経由で管理可能にするAppleの端末導入/管理支援サービス「Device Enrollment Program(DEP)」との連係が可能なことなどを評価した(発表:インヴェンティット<2015年3月25日>)。
デジタルハリウッド大学/大学院、Webサービスの試作開発ツール導入
デジタルコンテンツの専門人材を育てる同大学/大学院が、Webサービスの試作(プロトタイプ)開発を支援するプロトタイピングツールを導入。Webサービスの画面となる画像データを登録し、画面遷移の内容や操作方法を設定するといった操作でプロトタイプを作成できるようにした。Webサービスの設計現場で、プロトタイピングの重要度が高まっているとの判断が導入の背景にある。2015年度に新たに開講する「Webサイトプロトタイピング演習」をはじめ、複数の科目で活用。学部生にはプロトタイピング手法の基礎学習、大学院生には作品制作の高速化/高品質化に生かしてもらう。企業での導入実績を評価し、同大学院の院生が代表を務めるグッドパッチのプロトタイピングツール「Prott」を採用した(発表:デジタルハリウッド<2015年3月25日>)。
学習塾の浜学園、学力テストの解説映像を閲覧しやすく
中学受験向け学習塾を運営する浜学園(兵庫県西宮市)は2015年3月24日から、同学園が実施する学力テストの解説映像講義を受講しやすくした。同学園とNTTラーニングシステムズが共同で提供するタブレット向け文字認識アプリ「浜学園シラベテ」を利用。学習者が浜学園シラベテの撮影機能を使い、テストの模範解答用紙を撮影すると、写った問題の解説講義映像を表示する。特定の問題に関する映像講義を素早く閲覧したいという受講生のニーズに応えた。同学園が一般公開で実施する小学2年生~6年生対象の「公開学力テスト」と、小学5・6年生の塾生を対象とした「国語記述力錬成テスト」の解説講義が対象(発表:浜学園、NTTラーニングシステムズ<2015年3月23日>)。
「CoNETS」所属の教科書会社8社、教員用デジタル教科書と共通ビュワーを提供開始
教科書会社8社は2015年3月20日、小学校向けの教員用デジタル教科書とビュワーを提供開始した。デジタル教科書の標準化やその閲覧用ビュワーの共通化を図る業界団体「CoNETS」に参加する12社のうち、大日本図書、開隆堂出版、三省堂、教育芸術社、光村図書出版、帝国書院、新興出版社啓林館、日本文教出版の8社が提供する。教科書会社間でデザインや操作方法を統一し、教育機関が複数社のデジタル教科書を併用する場合の導入/運用負荷を低減する。ビュワーの対応OSはWindows 7/8.1とiOS 8。8社は学習者用デジタル教科書も順次提供する考えだ(発表: CoNETS<2015年3月19日>)。
教員の言葉をテキストに自動変換 NTTソフトウェアが障害者支援の新サービス
NTTソフトウェアは2015年4月1日、聴覚障害のある学習者の授業参加を支援するサービス「こえみる」を提供開始する。音声認識技術を使い、教員が話した言葉をテキストに自動変換してタブレットや電子黒板に表示する機能を搭載。擬音語や擬態語など手話では伝えにくい言葉を伝えやすくした。教員の言葉をクライアントPCやスマートデバイスに保存する機能も備え、授業の振り返り学習のしやすさにも配慮した。主に特別支援学校を対象に訴求する。料金(税別)は1教室当たり月額1万2500円。別途オンプレミス型も提供する(発表:NTTソフトウェア<2015年3月24日>)。
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