気を付けるべきポイントは
「Windows 7」から「Windows 10」への移行、失敗するのはこんな人
Windows 7からWindows 10にアップグレードすることは、それほど難しいことではない。だが、アップグレードが確実に順調に進むようにするためには、計画とテストが必要となる。
「Windows 7」に対するメインストリームサポートが終了した。延長サポートは2020年まで利用可能だが、「Windows 10」への移行について考え始める時である。アップグレードが成功するための鍵は、入念な計画と、その計画が意図した通りに進むかを確認するため幾つかのアップグレードテストを実行することだ。
関連記事
Windows 10について
- “無料OS”「Windows 10」を怪しむ人たち
- 「Windows 10」へのユーザーの“勝手アップグレード”が大問題になる理由
- 徹底比較:モバイルOSのセキュリティ機能、「Windows 10」「iOS」「Android」の底力は?
Windows 10搭載デバイスについて
最初に確認するのは「ライセンス費用」?
現在Windows 7を使用している企業は、「壊れていないものを下手にいじるな」という言葉を引き合いに出し、Windows 10への移行をはねつける傾向がある。しかしWindows 10は単なるOSのアップグレードではない。これは最後のクライアントPC用Windowsであり、将来はPC向けの標準プラットフォームになるだろう、と米Microsoftは述べている。
Windows 7からWindows 10へアップグレードする場合にIT部門が最初に調べるべきことは、ライセンスの費用だ。Windows 7からは無料のアップグレードでWindows 10を利用することができるが、重要な注意事項がある。例えば、無料アップグレードはWindows 10の発売日から1年間のみ有効で、幾つかのOSは対象外だ。例として、「Windows 7 Enterprise」「Windows 8/8.1 Enterprise」は無料アップグレードの対象ではない。
加えて、使用しているWindows 7のエディションによっても、アップグレード後のWindows 10のエディションは変わる。「Windows 7 Starter」「Windows 7 Home Basic」「Windows 7 Home Premium」は「Windows 10 Home Edition」にアップグレードされ、「Windows 7 Professional」は「Windows 10 Professional」に、「Windows 7 Ultimate」は「Windows 10 Ultimate」へアップグレードされる。
Windows 10へ移行する前に、IT部門はOSのパッチが最新の状態であることも確認する必要がある。Microsoftが提供しているパッチを企業が適用している限り、Windows 10への移行で多くのトラブルが発生することはないだろう。PCには「Windows 7 Service Pack 1」をインストールする必要があり、「Windows 10を入手する」アプリも必要になる。このアプリはWindows Updateを通してインストールされる。しかし「Windows 10を入手する」アプリは、Windows Updateを使用してWindows 7から Windows 10へ移行する予定の場合のみ必要だ。代わりに、イメージファイルを使ってWindows 10をインストールするなら、当然、「Windows 10を入手する」アプリは必要ではない。
もう1つの考慮すべき事項は、PCのハードウェアだ。OSをアップグレードするときは、幾つかのハードウェアのアップグレードも求められるケースがある。大抵の場合、Windows 7を快適に実行できるPCは、Windows 10も問題なく実行することが可能だろう。そうであっても、PCのハードウェアの一覧を作成し、Windows 10に対する公式のハードウェア要件と比較することは重要だ。ハードウェア要件には下記が含まれる。
- 1GHzまたはこれより高速のプロセッサ
- 32ビット版の場合は1GバイトのRAM、64ビット版の場合は2GバイトのRAM
- 32ビット版の場合は16Gバイトのストレージ容量、64ビット版の場合は20Gバイトのストレージ容量
- DirectX 9以上のグラフィックスカードとWDDM 1.0ドライバー
- 800×600以上の画面解像度
これらは最低限のシステム要件だということに留意してほしい。ユーザーに素晴らしいエクスペリエンスを提供するため、PCはより多くのストレージとRAM、より高い解像度、可能な限り高速なCPUを必要とする。また幾つかの機能を使用するための追加のハードウェア要件も存在する。例えば、「Windows Hello」を使用するには、カメラが必要だ。同様に「Cortana」の音声コマンドは、マイクロフォンなしでは使用できない。
アプリケーションの移行を成功させる
Windows 10への移行の準備で最も重要なステップは、アプリケーションの一覧表を作成し、これらがWindows 10で正しく動作するかどうかを確認する作業だ。このプロセスでは、特に次のような2つの失敗がよく見られる。
1つは、アプリケーションがアップグレードプロセスを乗り切れるか確認するのをおろそかにすることである。Windows 7で稼働するほとんどのアプリケーションはWindows 10へのアップグレードに対応できると思われるが、例外は存在する。
IT部門がアプリケーションを評価する場合にしばしば起こる、もう1つのよくある失敗は、基本となるソフトのテストを怠ることだ。例えば、PCが古いアンチウイルスアソフトを実行している場合、そのソフトがWindows 10で動作しない可能性がある。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社MatrixFlow] 「物流リソース最適化」ガイド:人員・配車・傭車を出庫依頼の確定前に決めきる -
製品資料
[株式会社キーエンス] なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは -
製品資料
[株式会社セールスフォース・ジャパン] 「CRMは設計と無関係」は本当か? PLMとの融合で実現する高速開発 -
事例
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] AIエージェントの時代にどう備える? 「新たな働き手」を支える3要素とは -
製品資料
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] “横並びの自動化”から脱却、AI活用で生産性と競争力を高める秘訣
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
ChatGPTは“検索しまくり”でGeminiは“淡泊”? データが明かすAIの裏側
-
2
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
3
法務と開発者で「言葉が通じない」問題 トヨタやソニーが語るOSS管理の真実
-
4
「IBM iはDXのボトルネック」は誤解 意外と知らない今風モダナイズの効果
-
5
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
6
「朝8時にバッチが終わらない」データ爆発の危機をJPX総研はどう乗り越えたか
-
7
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
8
「中堅・中小企業のネットワーク・セキュリティ運用実態」に関するアンケート
-
9
IT製品の導入に関するアンケート「PC&デバイス」編
-
10
AI導入後に発覚する「社内文書を読めない」問題 情シスは何を直せばいい?
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
3
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
-
4
プログラミング不要で誰でも実現できる、ネットワーク運用管理の自動化とは
-
5
財務部門がAIを最大限に活用する方法 無駄のない戦略的リーダーシップへの道
-
6
LLMが兵器化? 元FBI高官が鳴らす警鐘とセキュリティツール統合のポイント
-
7
なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは
-
8
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
-
9
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
10
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー