情シス主導が成功要因
Excelからの脱却 シダックスがメニュー管理システムを「kintone」へ、その効果は?(1/2 ページ)
レストランカラオケのシダックスが、カラオケ店舗のメニュー管理システムに「kintone」を採用。従来のExcel管理から解放されたことで、メニュー管理の効率化やアレルギー物質の管理レベル強化など大きな効果を得ている。
シダックスは、ソーシャルウェルネス(健全・健康な社会)を実現する企業を目指し、フードサービス事業を始め、コンビニエンス中食事業、レストランカラオケ事業、スペシャリティーレストラン事業、トータルアウトソーシング事業、スポーツ&カルチャー事業、ヘルス&ビューティー事業まで、「運動・栄養・休息・心・美」の領域を包含したトータルアウトソーシングサービスを提供している。
その中で、レストランカラオケ事業では「きれい、おいしい、うれしい」をコンセプトに、子どもから高齢者まで親子3世代で楽しめるカラオケ店舗を運営しており、全国に279店舗(2015年3月末現在)を展開する。幅広い年齢層のニーズに対応できるようファミリーレストランにも引けを取らない充実したフード・ドリンクメニューをそろえているのが大きな特徴となっている。
実際にシダックスのカラオケ店舗では、グランドメニューをベースに季節ごと、月ごと、曜日ごと、さらには時間帯に応じて限定メニューを展開しており、1日で約100品ものメニューを提供しているという。「例えば、季節ごとの宴会メニュー、水曜日のレディースメニュー、木曜日のメンズメニュー、夜10時から閉店までの朝までパックメニューなど、バラエティ豊富なメニューを提供している。当初、これらのメニューは『Microsoft Excel』を使って管理しており、メニューの食材やアレルギー物質などの情報をマスターデータに集約し、メニューごとにレシピや作り方をシートにまとめ、各店舗にPDFで配布していた」と、シダックス メニュー開発統括部 メニュー開発室 メニュープランナー 栄養士の大山彩香氏は、多種多様なメニューをExcelを駆使して管理していた当時を振り返る。
しかし、年々メニューの数が増え、マスターデータが肥大化してきたことに伴い、メニュー管理には多大な工数と負荷が掛かるようになっていた。シダックス 情報システム開発部 部長の伊達秀雄氏は、「マスターデータからメニューや食材の情報を検索しようとすると、見つかるまでに時間がかかり、使い勝手が非常に悪くなっていた。また、各メニューのシートにマスターデータが直接リンクされているため、操作ミスなどでマスターデータの情報が変更・削除されてしまうリスクも抱えていた。昨今、食の安全性がさらに重視される中、このままExcelでメニュー管理を続けるのは限界だと判断した」と、Excelによるメニュー管理からの脱却を決断した背景を説明している。
新たなメニュー管理システムの導入に当たっては幾つかのソリューションを検討。候補の1つとしてメニュー管理専用のパッケージソフトをベースにスクラッチ開発をすることも提案されたが、「従来の管理フォーマットを再現するには大幅なカスタマイズが必要となり、初期費用で数百万円規模という高額な見積もりになってしまった」(伊達氏)と、コスト面で折り合わず断念したという。
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