医療IT最新トピック
富士通、産婦人科向け専用電子カルテシステムを販売開始(1/2 ページ)
富士通の産婦人科専用電子カルテシステム、インフォコムが発表したがん患者への投薬指導を支援するシステムなど、医療IT関連の最新トピックを紹介します。
「IT化が他分野より10年遅れている」ともいわれる医療業界だが、関連技術や製品、サービスは日々進化している。医療IT関連の動向を紹介する「医療IT最新トピック」。
今回は、富士通の産婦人科専用電子カルテシステム、インフォコムが発表したがん患者への投薬指導を支援するシステム、メディカル・データ・ビジョンの非DPC(Diagnosis Procedure Combination:診断群分類別包括評価)病院向け経営可視化サービスなどを取り上げる。
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EIZO、手術室の情報集約操作システムを発表
EIZOは、手術室において医用画像や患者情報を集約管理するシステム「CuratOR Surgical Panel」を2016年4月1日に販売開始する。CuratOR Surgical Panelは、液晶モニターと抗菌キーボード、マウスなどを備え、手術室の壁面に埋め込んで使用する情報集約操作システムだ。前面を覆うガラスが衝撃やキズ、汚れや水分の侵入からモニター画面を保護する。EIZOの信号配信マネジャーを接続することで、手術室内で使用するさまざまな映像や画像をCuratOR Surgical Panelの液晶モニター画面に集約して表示する。また、操作ソフトウェアと組み合わせることで、表示画像の切り替えなどの操作も可能。さらにCuratOR Surgical Panelから手術室内の他のモニターに表示する画像を操作できる。液晶モニターの画面サイズは55インチ、49インチ、24インチから選択可能。販売価格はオープン(発表:EIZO<2015年11月5日>)。
希望ヶ丘耳鼻咽喉科、患者情報管理に電子カルテと連係する「3Bees」を活用
希望ヶ丘耳鼻咽喉科(横浜市旭区)は、医療クラウドサービスを提供するメディ・ウェブのクリニック経営支援サービス「3Bees」とラボテックの電子カルテ「SuperClinic3 ver.2.3」とを接続およびデータ連係し、実運用を開始した。メディ・ウェブが2015年11月6日に発表した。希望ヶ丘耳鼻咽喉科は、この取り組みでオンライン予約や患者受付の運用効率が向上し、受診患者情報をより効率的に管理できるようになったという。システム間連係用サーバ「Beeエクスチェンジ」を活用し、診察予約管理サービス「Bee診察予約」、診察順番管理サービス「Bee順番管理」などとSuperClinicとの接続・データ連係を実現した(発表:メディ・ウェブ<2015年11月6日>)。
非DPC病院向け経営可視化サービスを提供、メディカル・データ・ビジョン
メディカル・データ・ビジョンは2015年11月9日、医療機関向け経営可視化サービス「Hospital eye」を提供開始した。DPC対象病院以外でDPCデータを提出するデータ提出加算病院を対象に、DPCデータを用いた簡単なデータ分析で病院の経営課題を把握しやすくする。Hospital eyeは、経営指標と診療単価の算定率の分析項目に他院と比較ができるベンチマーク機能を付帯し、病院の現状と分析結果を分かりやすく可視化する。初期費用(税別、以下同)が30万円、月額利用料3万円(発表:メディカル・データ・ビジョン<2015年11月6日>)。
| 項目名 | 内容 |
|---|---|
| 経営指標 | 入院・外来における医師または患者1人1日当たりの単価、患者数、病床数、在院日数を病院全体、診療科別などの病院収入の内訳分析が可能 |
| 病床機能 | 病院全体における機能区分(高度急性期・急性期・回復期・慢性期)ごとの医療需要を視覚的に表示。また、機能区分ごとの患者数を月別推移、曜日、入院後日数で把握 |
| 算定率 | 診療単価を上げる方法の1つである算定率向上のための分析。院内における薬剤管理指導料、入院栄養食事指導料、地域連携診療計画退院時指導料の実施件数が分析可能 |
| 様式1 チェック | 患者単位で把握する診療録情報である様式1の精度を高め、確実にデータ提出加算を得るためのチェック機能 |
2.4インチの携帯型ヘルスモニター「チェックミーライト」
三栄メディシスは2015年11月11日、携帯型マルチヘルスモニター「チェックミーライト」を発表した。2.4インチのカラー液晶ディスプレイを搭載するチェックミーライトは、心電計・パルスオキシメータなどの機能を搭載。心電図と動脈血酸素飽和度を同時に測定することで測定時間を30秒まで短縮できる。正常かどうかをメッセージで通知し、心拍数やQRS(心電図波形)幅を数値でモニターに表示する。測定結果を100件まで本体に保存でき、記録した波形はいつでも表示が可能。最大4人分の結果を保存できる。販売価格は、5万円。2015年12月に販売開始する(発表:三栄メディシス<2015年11月11日>)。
医療事故の未然・再発防止を支援する分析システム、日立産業制御ソリューションズ
日立産業制御ソリューションズは2015年11月12日、医療事故の未然・再発防止を支援するインシデント・アクシデント分析支援システムを販売開始した。医療機関内で発生したヒヤリハット(医療事故につながる可能性のあるミス)などの事例収集や原因分析、対策立案、フィードバックなどの業務を支援する。東京大学大学院工学系研究科 濱口哲也 特任教授が提唱する「医療版失敗学」の分析手法を情報システムとして採用することで、事故原因の究明や実効性のある対策の展開を可能にするという。報告書の入力項目を、原因究明につながる内容に厳選して選択制にすることで報告書作成に掛かる医療現場の負担を軽減する。また、失敗原因まで適切に掘り下げられた事例情報を収集することで、医療安全管理者が分析から対策を講じるまでにかかる手間も軽減できる。システム開発に当たっては、相澤病院(長野県松本市)と共同で実証実験を実施した。日立産業制御は今後2年以内に医療機関100施設での導入を目指す。価格はオープン(発表:日立産業制御ソリューションズ<2015年11月12日>)。
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