「Windows Update for Business」を再確認
Windows 10のアップデート新機能「WUB」の謎を解く(2/2 ページ)
Windows Update for Businessと更新ブランチ
MicrosoftはWaaSモデルの一環として、Windowsデバイスを「一般ユーザー向け」「ビジネスユーザー向け」「ミッションクリティカルな環境向け」の3種類に分類した。ミッションクリティカルな環境とは、救急救命室や航空管制塔など、システムの停止が許されない環境のことだ。さらにMicrosoftはアップデート提供に“更新ブランチ”という仕組みを取り入れ、Windowsデバイスがアップデートを受け取るタイミングと頻度をブランチごとに変えている。現在Microsoftが用意しているのは、以下4種のブランチだ。
- Windows Insider Preview Branch(WIPB)
- このブランチは早期テストプログラムとして位置付けられ、参加者には新機能が正式リリース前の評価版として提供される
- Current Branch(CB)
- 新機能はリリースと同時に提供される。更新の適用は4カ月まで延期できる
- Current Branch for Business(CBB)
- 新機能はリリースから4カ月後に提供され、その後8カ月以内に適用しなければならない。CBがリリースされてからの4カ月を合わせれば、企業が更新の内容を理解し、適用の準備を整えるまでの猶予期間は12カ月ということになる
- Long-Term Servicing Branch(LTSB)
- 新機能はリリースされ次第、直ちに提供されるが、適用は最長で10年間延期できる
重要なのは、CBは主に一般ユーザー向けのアップデート提供モデルであり、CBBは企業ユーザー向け、LTSBはミッションクリティカルな基幹システム向けであるということだ。
CBを選択したユーザーは、従来のWindows Updateを使って最新の状態に保つことができる。LTSBの対象となるシステムでは今後も、サーバで動作するソフトウェア更新管理ツール「Windows Server Update Service」(WSUS)を利用できる。CBBを導入する企業はWUBの他、WSUSやSCCMなどの既存ツールを利用できる。
Windows 10のPro/Enterpriseエディションを導入済みの企業は、ローカルPCかグループポリシーでWindows設定の「アップグレードを延期する」を有効にすることで、CBからCBBへ切り替えることができる。
WUBについては、今後Windowsのエコシステムに徐々に追加されていく新機能の一群だと捉えるのが一番かもしれない。アップグレードの延期やピアツーピア配信による更新は、その皮切りとなる。
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