アップデートの高速化で実証
Windows 10が“最後のバージョン”となる「サービスとしてのWindows」、そのメリットは?
Windows 10の新コンセプトとして「Windows as a Service」(WaaS)がある。同コンセプトの下ではWindows 10がWindowsとして最後のバージョンとなる。では、そのWaaSのメリットとは? その詳細を紹介する。
Windowsの動向を伝えるニュースサイト「SuperSite for Windows」のある記事で、「Windows 10」の新しいコンセプト「Windows as a Service」(WaaS)の大きな長所が紹介された。Windows 10の更新管理機能「Windows Update」には、定期的に提供されている更新プログラムが累積されている(※)。Windows 10は、クリーンインストールから最新の状態に更新する時間が「Windows 7」や「Windows 8.1」より大幅に短縮され、簡単になった。
※更新プログラムは2015年7月のビルド(バージョン)番号「10240」(10.0.10240)から月に1、2回提供されている。
併せて読みたいお勧め記事
Windows更新の新方針がもたらすセキュリティ問題
- 「Windows 10無料期間」を逃したWindows 7ユーザーを待ち受ける“痛過ぎる代償”
- Windows 10の“勝手”更新プログラム適用で戸惑う人が続出?
- Windows 7からのWindows 10移行に“断固拒否”な人のもっともな言い分
Windows 10のアップデートに関する記事
2016年1月18日にリチャード・ヘイ氏は同サイトに寄せた記事「Windows Updates versus Cumulative Updates」(Windows Updateと累積的な更新プログラム)で、自身のテスト用仮想マシン(VM)を更新した結果を紹介している。同氏はWindows 10、Windows 8.1、Windows 7、「Windows XP」のVMを使っており、サポートが終了しているXPを除く全てのVMを最新のOSに更新してみたところ、以下のことが分かったという。
- Windows 7のVMを最新の状態に更新するには、Windows Updateから50項目以上のインストールが必要だった。
- Windows 8.1のVMを最新の状態に更新するには、170項目以上のインストールが必要だった。
- Windows 10のVMを最新の状態に更新するには、最新の累積された更新プログラム(2016年1月12日リリース)と同日リリースのその他の更新プログラム(6個以下)しか必要なかった。
ヘイ氏の検証とWindows Updateに関する筆者の認識から推察すると、一般にWindows 10をクリーンインストールから最新の状態に更新するには、どのタイミングであろうと、下記の更新プログラムを適用するだけで済む。
- 最新の累積された更新プログラム
- 累積された更新プログラムと同時リリースのその他の更新プログラム
- 上記の2つの更新プログラム以降にリリースされた更新プログラム
月に1回は累積された更新プログラムがリリースされているようなので、いつ更新を実行しても、Windows 10に必要な更新プログラムの総数は少数となりそうだ。2015年7月時点のWindows 7に必要な更新プログラム数が50個以上、Windows 8.1の場合、170個以上になることと比べると、大きく改善されている。
もしかするとWaaSには、意外といいところがあるのかもしれない。個人的見解として、この新しい更新アプローチはお世辞抜きによい。Windows 10の更新ブランチ「Current Branch」だけでなく「Current Branch for Business」でも同じくらい簡単に最新状態を維持でき、ビジネスユーザーも恩恵を受けられる。これは「Long-Term Servicing Branch」でも同じだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社MatrixFlow] 「物流リソース最適化」ガイド:人員・配車・傭車を出庫依頼の確定前に決めきる -
製品資料
[株式会社キーエンス] なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは -
製品資料
[株式会社セールスフォース・ジャパン] 「CRMは設計と無関係」は本当か? PLMとの融合で実現する高速開発 -
事例
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] AIエージェントの時代にどう備える? 「新たな働き手」を支える3要素とは -
製品資料
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] “横並びの自動化”から脱却、AI活用で生産性と競争力を高める秘訣
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
2
法務と開発者で「言葉が通じない」問題 トヨタやソニーが語るOSS管理の真実
-
3
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
4
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
5
情シスの約8割が転職や退職を意識 調査で分かった“辞めたくなる最大の理由”
-
6
ChatGPTは“検索しまくり”でGeminiは“淡泊”? データが明かすAIの裏側
-
7
情報漏えいはなぜ繰り返されるのか 今すぐ見直すべき「境界」
-
8
「Wi-Fi 7」経由でWindowsが乗っ取られる? 最高権限奪取の恐怖
-
9
「結局使わなくなる」Microsoft 365 Copilotを半年で定着 キリンの3施策
-
10
「中堅・中小企業のネットワーク・セキュリティ運用実態」に関するアンケート
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
3
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
-
4
財務部門がAIを最大限に活用する方法 無駄のない戦略的リーダーシップへの道
-
5
LLMが兵器化? 元FBI高官が鳴らす警鐘とセキュリティツール統合のポイント
-
6
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
7
なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは
-
8
生成AIを開発に導入しても効果が見えない? 実証実験で分かった成果と課題
-
9
経産省DX指針から読み解く、受発注業務デジタル化ロードマップ
-
10
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー