Windows 10の「Continuum」機能を利用
徹底レビュー:ノートPCとして使えるWindowsスマホ「HP Elite X3」、その意欲は買いだ(1/2 ページ)
HPが2年ぶりに発表した「Windows 10 Mobile」搭載のスマホ「Elite X3」は、スマホだけでなくノートPCの代替機という顔も持つ。果たしてビジネスユーザーに受け入れられるのか。
HPが「Elite X3」を引っ提げて2年振りにモバイル市場に帰ってきた。同機種はMicrosoftの「Windows 10 Mobile」搭載のビジネスユーザー向けに設計しているモデルだ。ハイエンドファブレットに分類されるElite X3こそが、ユーザー不足に悩む「Windows Phone」に新規ユーザーを引き付けるのに必要なデバイスなのかもしれない。Elite X3が狙っているのはスマートフォンの座だけではない。ノートPCの代替機にもなろうとしている。はっきり言って、Elite X3は大胆な手法を取っている。Qualcommの「Snapdragon 820」プロセッサやMicrosoftの「Windows 10」の「Continuum」機能など、ハイエンドスペックが勢ぞろいのElite X3なら、そんな大胆なアイデアを実現する可能性が十二分にある。
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ビジネス向け設計
Elite X3は携帯端末としては大型だ。5.96インチの画面のおかげで表示領域は非常に広い。ただし、若干扱いづらいと感じるユーザーもいるかもしれない。特に片手で使用する場合はそう感じるだろう。Elite X3はモバイル市場で最大のディスプレイを搭載した機種の1つである。かなり大きい部類に入る5.7インチディスプレイのSamsung Electronicsの「Galaxy Note 5」も小さく見えるほどだ。Elite X3は巨大だが、スペースに一切の無駄がない。ベゼルは非常に狭く、画面がほぼ全面を占めている。
ビジネス向けのデバイスなだけあって、シンプルで飾らない美しさがある。デバイスの前面はブラックメタルが採用され、背面は同色のポリカーボネート製のカバーで覆われている。Elite X3の前面下部に搭載されているのはBang & Olufsen製のシルバーのスピーカーグリルだ。これがなければ地味な外観になりかねないElite X3に、派手さを感じさせることなく明るい印象を与えている。
Elite X3はどこにでも自由に持ち運べるデバイスとして、外出先での使用による消耗にも耐えられる作りになっている。米国国防総省の性能試験「MIL-STD 810G」にも持ちこたえるように設計され、IP67までの防水性も備えている。そのため、土砂降りの雨に降られたり、グラスに入った水をこぼしたりしても、Elite X3は安心だ。
Elite X3のスペック
Elite X3が単なる携帯端末の枠を飛び越えようとしていることを考えると、搭載しているパーツが本格的であるのは大して驚くことではないだろう。本稿執筆時点で市場に出回っているWindows Phoneの中で、Elite X3は最も高性能な設計だ。Windows 10 Mobileを実行するElite X3には、Qualcommの最新チップセットであるSnapdragon 820プロセッサ(2.15GHz)が搭載されている。Snapdragon 820にはQualcommのGPU「Adreno 530」が組み込まれ、4GBのDDR4 RAMと4150mAhの大容量バッテリーも備えている。また、USB Type-Cコネクタに加え、64GBのオンボードストレージも搭載している。ストレージはmicroSDを使用して2TBまで拡張可能だ。
QHD(2560×1440)の解像度を誇る5.96インチのディスプレイは精細さに欠けるわけでもない。ディスプレイの大きさから、Elite X3のppiは他の主要携帯端末に比べて若干低くなるだろう。だが、今回Elite X3を使用した短い時間の中で大幅な画質の低下が感じられることはなかった。実際、AMOLEDパネルは実に鮮やかな色合いで、コントラストも堅実な印象だ。それから、画面はCorningの「Gorilla Glass 4」で保護されている。そのため、傷や衝撃に強く、既に印象的なレベルのElite X3の耐久性をさらに高めるのに一役買っている。
Elite X3には堅実な撮像機能も備わっており、1600万画素の背面カメラが搭載されている。また、前面には800万画素のカメラが組み込まれており、2つの画像を同時に撮影して合成することでHDRのような写真を作成できる。Elite X3には、本体前面に配置された指紋認証センサーや虹彩スキャナーなど、幾つかのセキュリティ機能も搭載されている。
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