キーボードショートカットを利用
Windowsアプリをモバイルで使いやすくする「hopTo」とは?
「hopTo」のモバイル向けリモートデスクトップ機能「Mobile App eXperience(MAX)」は、シンプルなキーボードショットカットを使用してWindowsアプリのモバイル対応を可能にした。
モバイルユーザーが気に入るリモートデスクトップクライアントを探すことは、デスクトップ仮想化に関する新たな問題の1つになるだろう。あるベンダーが採用したキーボードショートカットを使用して、タッチスクリーンにおけるWindowsアプリケーションの操作性を向上する方法は、この問題の解となるかもしれない。
多くの企業は従来のWindowsアプリケーションをモバイルデバイスで使用できるようにする必要に迫られている。その1つにアプリケーションのリファクタリングという方法がある。この方法では、コードを変更することなく任意のWindowsアプリケーションを瞬時にモバイルアプリに変換できる。ただし、モバイルアプリ用のユーザーインタフェース(UI)をゼロから再設計しなければならない。アプリケーションによっては、その作業に時間がかかる可能性もある。
異なるリモートデスクトップクライアントのアプローチ
このような状況で役立つのがhopToが編み出したアプローチだ。hopToのアプローチでは、UIを再設計する代わりに、キーボードやマウスなしでは対応が難しい作業を指でも簡単に行えるようにする。hopToは、キーボードのショートカットに関連付けられているメニューシステムをリモートデスクトップセッションに重ねて表示することで、これを実現している。
ほとんどのアプリケーションでは、明示されていなくても依然としてキーボードショットカットを使用している。例えば、Microsoftの「Microsoft Office」について考えてみてほしい。[Ctrl]+[D]キーを押すと、[フォント]ダイアログボックスが表示される。この動作はリボンにも明記されておらず、[フォント]メニューが分かりやすいところに表示されているわけでもない。
hopToは、この機能を活用して、IT管理者がアプリケーションごとにタッチ操作に対応したカスタムツールバーを作成できるようにしている。各ツールバーには、キー入力に対応する単一のボタンや複数のボタンを表示するメニューを配置できる。メニューは最大3階層のボタンに対応している。hopToのモバイル向けリモートデスクトップクライアント機能の「Mobile App eXperience(MAX)」は、同社の生産性向上プラットフォームである「hopTo Work」に同梱されている。この機能は「Citrix XenApp」および「HDX」リモートディスプレイテクノロジーと統合して、ユーザーのモバイルデバイスで仮想アプリを提供する。
MAXを使用すると、別のアプリを起動するために、使用中のアプリを終了する必要がない。また、Microsoftの「Microsoft Word」でドキュメントを編集中に、hopToはテキストを入力しやすくするために2つのことを行っている。これは他の多くのモバイルリモートデスクトップクライアントが対応していないことだ。1つはスクリーンキーボードを自動で表示すること。もう1つは入力エリアが完全に見えるようにすることだ。基本的に、スクリーンキーボードの外観は、ユーザーが縮小したり、カーソルを探したり、画面上で再度位置を調整する必要がないようになっている。
ツールバーも多機能だ。管理者は、ユーザーが、さまざまな操作を行えるようにすることができる。例えば、バーコードをスキャンしたり、スマートフォンから画像を挿入したり、Googleの画像検索を使用したり、クラウドストレージサービスを使用したりできるようにすることが可能だ。使用できるクラウドストレージサービスには、Microsoftの「Microsoft OneDrive」、Googleの「Googleドライブ」、Dropboxの「Dropbox」、Boxの「Box」などがある。hopToは近日中に「MAX-IE」という機能をリリースする予定だ。この機能は、リモートデスクトップセッションでMicrosoftの「Internet Explorer」のページを表示するときにデバイスにインストールされているWebブラウザを使用する。この仕様によって、デスクトップ重視のWebアプリでモバイル制御を可能にしている。
最近までhopToは、Microsoftの「リモートデスクトッププロトコル」にしか対応していなかった。だが、新たにHDXと統合することで、潜在的な顧客基盤が格段に広がっている。同社の認知度が高まるのも時間の問題だろう。これはデスクトップ仮想化の管理者がWindowsアプリをモバイルデバイスで使いやすくするための新たな興味深いツールだ。
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