「VAIO Phone Biz」購入予定の人も注意
「Windows 10スマホは超小型PCとして使える」は“都市伝説”だった?(2/3 ページ)
Continuumには高価でかさばるアクセサリーが必要
従来型Windowsソフトウェアを使わないとしても、スマートフォン1つで全てができるとは言い難い。大多数の人は、スマートフォンの小さな画面で何時間も仕事をする気にはなれないだろう。
そこで最初のContinuum対応Windows 10 Mobile搭載スマートフォンであるMicrosoftの「Lumia 950」「Lumia 950 XL」、これから発売されるHPの「HP Elite X3」は、デスクトップドッキングステーションやラップトップドックに接続できる仕様になっている。物理的なキーボードと大きな画面を使えるようにして、クライアントPCと同様の操作性を実現する。
こうしたドッキングステーションやアダプターで処理能力やストレージ容量が付加されるわけではなく、処理は全てスマートフォン本体で実行する。ただしドッキングステーションは、メディアカードリーダーや外部ストレージドライブなどの周辺機器に接続するための役割も果たす。
だが業務にデスクトップドックやラップトップドック、またはその両方が必要なのだとしたら、全てにスマートフォンを使うメリットは本当にあるのだろうか。
Windowsスマートフォンの現状
当然のことながら、ContinuumとMicrosoftのContinuum対応ネイティブアプリを使ってクライアントPCと同じことが完璧にできるようになるとしても、Windowsスマートフォン自体が普及しなければ意味がない。
米調査会社comScoreの最新調査によると、現在の米国のスマートフォン市場の96.2%がAppleの「iPhone」とGoogle「Android」搭載機種で占められているという。つまり、全スマートフォンユーザーのうち、Windowsスマートフォンユーザーが占める割合は極めて少なく、「BlackBerry」のユーザーを足してもわずか4%程度ということになる。
企業ユーザーや個人ユーザーがWindowsスマートフォンでクライアントPCと全く同じことができるようにするためには、ソフトウェア開発者たちが新しくContinuum対応のアプリを開発するか、既存のデスクトップアプリをContinuum対応に作り直す必要がある。だが開発者の労働力はただではない。市場の4%足らずを対象とする仕事に、ソフトウェア会社は投資しないだろう。
Microsoftは既に、米国以外の新興市場にContinuumを売り込んでいる。企業が従業員用にWindowsスマートフォンを購入する決め手として、Continuumを打ち出す狙いだ。だが新興市場は既存市場と同じ傾向をたどりやすく、Windowsスマートフォンが大きなシェアを獲得するとは考えにくい。
Windows 10用に開発された新しいアプリなら、ある程度はContinuum対応スマートフォンでも使えるようになるかもしれない。だが従来型WindowsソフトウェアがWindowsスマートフォンで簡単に使えるようになるには時間がかかるだろう。
MicrosoftがWindowsスマートフォンのシェア獲得にいくらか希望を持てるとしたら、人気の高いアプリやサービスの大半がOSを選ばずに利用できるおかげだと考えられる。「Facebook」「YouTube」「Googleマップ」「Gmail」「Amazon」といった主要アプリやサービスは、どのOSでも使える。
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