コミュニティー活動で魅力を伝える
27歳と47歳、メインフレームに魅了される2人のエンジニアが語ること(2/2 ページ)
メインフレーム人材のリクルート
ダーレン・モリス氏は、若くて優秀なメインフレームプログラマーが不足している状況を実際に目の当たりにしている。モリス氏は47歳で、ナショナルオーストラリア銀行でシニアデザインアナリストとして働いている。驚くべきことに、彼は23人のチームの中で2番目に若い。
「現状を誰も理解していないように思える。1人退職したら、続々と退職者が出る」とモリス氏は話す。
「DevOpsのような新しいツールをメインフレーム環境に組み込むのも、若いIT担当者の関心を引く1つの方法だ」とモリス氏は提案する。ナショナルオーストラリア銀行は、経営学訓練研究所も運営している。
「これらのプログラムは、多少なりとも活気をもたらすだろう。年長者の中には、新しいツールを使うべく努力している人もいる。年長者の中にそういった熱意が生まれるのはよいことだろう。これこそが、私が期待していることだ」(モリス氏)
現在、彼の会社の採用担当マネジャーは、メインフレームプログラマーとしての経験がない、コンピュータサイエンスの学位を保有する大学卒業予定者を採用して、人材を確保することに乗り気になっている。
2009年、シュライバー氏は銀行のIT部門で見習いとして働き始め、古いSystem z10メインフレームを、System z Enterprise 196に移行するプロジェクトに参加した。これが彼とメインフレームの最初の接点で、マネジャーからメインフレームでキャリアを積んでいくつもりはないかと聞かれた。
「本当に面白かったので、もちろんイエスと答えた。私はマネジャーからの誘いを受け、メインフレームに挑戦することにしたのだ」(シュライバー氏)
彼は見慣れない新しい用語に遭遇し、「間抜けな質問」をすることになったと自嘲気味に語る。
シュライバー氏より年上の同僚が「古典的なもの」に関してより多くの情報を持っている一方、彼はCICSの新しいワークロード、特に「Java」に注力している。彼はCICSの中でも「Liberty」「OSGi」「Axis2」、Javaベースのアプリケーションサーバに精通している。
シュライバー氏が最近挑戦したのは、CICSのLibertyだ。彼はオンラインバンキングアプリなどの用途にCICSの将来を見だしている。
「私たちは、この新しい技術を主要なアプリケーションに導入できる」(シュライバー氏)
シュライバー氏は、メインフレームには雇用機会が多く、給料も良いことはもちろん、若手IT担当者が知っているであろうJava言語を使って仕事ができる点を若い人に知らせるべきだと言う。
「2つの世界を簡単に組み合わせることができるのだから、これはすばらしいことだ」(シュライバー氏)
Javaの魅力
メインフレームはアセンブラーや「COBOL」などの言語と関連付けられることが多く、メインフレームでJavaを実行できることを知らないIT担当者は少なくない。
「こういったことがメインフレームでできるということは広く知られていない。若い人にとって、COBOLを勉強しなくてもよいのは、理解すべき重要なポイントだ。COBOLを知っているのはすばらしいことだが、知らなくても問題ない」とシュライバー氏は語る。
シュライバー氏はメインフレームでUNIXの知識を活用していることを例に挙げて、メインフレームはオープンソースの世界に近いと話す。
「メインフレームでは、Windowsに関する一般的な知識と、特にUNIXやLinuxの知識を組み合わせて活用できる可能性も高い」(シュライバー氏)
「IBMは、夜に実験をしたり、楽しみながら人脈を作るといったネットワーキングやコミュニティーを作ることを目的とした企業で開催されるワークショップなどを盛り込んだ『Gen Z Connectプログラム』を始めている」とシュローダー氏は言う。
「私たちは、メインフレーム業界に携わろうとするGen Z Connectプログラム参加者のために世界規模のネットワークを作ろうとしている。彼らに、メインフレームに携わる若い新人が自分1人だとは思ってほしくない」
シュライバー氏は若いIT担当者に次のようなアドバイスを贈る。「とにかくやってみることだ。挑戦することが間違いだと言う人は誰もいない。合わなければ、いつでも考え直すことができる」
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