AWS、Azure、Googleの覇権は続く?
クラウド“ビッグスリー”は指名買いの時代へ、今後の動向を大予測する(2/2 ページ)
ガウラブ“GP”パール氏
ユーザー企業ではクラウドコンピューティングの専門知識が成熟している。また、コンテナテクノロジーがアプリケーションモビリティを実現し、ビッグデータクラスタ管理の簡略化に寄与している。このことから分かるのは、デジタルサービスプラットフォーム(DSP)が間もなく登場するということだ。DSPはビジネス向けのインフラサービスで、特定の業界向けにアプリケーションのデジタルなエコシステムを構築できる。組み込みの商用クラウドインフラであるDSPは、大規模なアプリケーション管理、セキュリティ対策、データ管理を行う。DSPには、「Industrial Internet」を提唱するGEの「Predix」やcloud.govの政府機関向けアプリケーションサービスなどがある。
DSPは、自動化を通じてビジネス向けのサービスをさらに提供するために、複数のクラウドサービスを採用し、それらに順応して統合する。例えば、ある組織がMicrosoftの「Azure Active Directory」を使用して、AWSのサーバレスマイクロサービス「AWS Lambda」を使ってIDサービスを提供したり、GCPの「BigQuery」にGoogleアナリティクスのデータを提供したりすることが可能だ。コンテナやAPIなど、クラウドプラットフォームが提供するソフトウェア開発者キットによって、DSPに革新が起こり、高い相互運用性と自動化が促進されるだろう。これを可能にするのがプラットフォームアーキテクトとSIer(システムインテグレーター)または、CIO(最高情報責任者)と優秀なクラウドエンジニアというタッグだ。
アレックス・ウィザースプーン氏
金銭面で見ると、2016年も新興のクラウドプロバイダーがIT予算全てを費やして、市場シェアの獲得や凝縮を行う1年になることが予想される。つまり、Amazon、Microsoft、IBM、Googleなどの大手プロバイダーは、ユーザー企業がクラウドに移行しやすくなる製品やサービスを開発して、法人顧客からの収益をさらに増やすだろう。また、ニッチなクラウドサービスプロバイダーは、業界固有の問題を新しい方法や安価な方法で解決する、ターゲットを絞ったソリューションを提供して足場を固めることが予想される。例えば、SAPやSalesforce.comなどのクラウドサービスプロバイダーが、これに該当する。
これらのクラウドサービスプロバイダーがどのように競合するのかに注目すれば、彼らの動向を理解できるだろう。
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