圧力も感知するタッチパッドの実力
徹底レビュー:2016年モデル「MacBook」、最高に魅力的だがやはり目立つ“惜しい欠点”(3/4 ページ)
キーボードとタッチパッド
78個のキーを備えるバックライトキーボードは十分な大きさがあり、MacBookの領域を余すことなく活用している。このアイソレーションキーボードは心地良いキー入力に適切なキーサイズ(約17.8×17.8ミリ)になっている。また、Apple独自のバタフライ構造を底面に採用することで、各キーのきびきびした反応と安定性を実現している。
こうした要素が相まって可能な限りで最高のキーボードを実現している。ただし、MacBookの薄型設計により約0.5ミリのキーストロークしか許されないことを考慮した上での最高というただし書きが付く。これではキーストロークがとにかく足りない。VAIOの「VAIO Z」フリップモデルやGalaxy TabPro Sのようにキーストロークの距離がMacBookの2倍あるデバイスでも十分快適とは言いにくい。各キーを底まで押し込むと指が当たる感じがする。実際、MicrosoftのSurface Pro 4用キーボード「Surface Pro 4 Type Cover」がハイエンドクライアントPC市場では恐らく最高級のキーボードだ。そのキーストロークは約1.3ミリある。
タッチパッドのサイズは約113×69.8ミリで、依然として最高の品質を誇っている。動作が滑らかで応答性も高く、Appleの「OS X」の操作に適した手段となっている。マウスよりもタッチパッドを使いたくなるクライアントPCはMacBookくらいだろう。タッチパッドのパフォーマンスはディスプレイにタッチ機能がないことを忘れさせるほど優れている。
MacBookのタッチパッドにはAppleの圧力感知機能「Force Touch」が搭載されている。そのため、圧力を加えるというクリックのレベルが1段階追加されている。Appleの「iPhone」の同等機能と同じく、Force TouchはOS Xに追加されたすばらしい機能だ。この機能を使うと、ショートカットやプレビューを表示して、よく使うタスクに簡単にアクセスできる。現状、Apple以外のソフトウェアでは採用が限られているが、Force Touchを利用しているユーザーは満足感を得られるだろう。
パフォーマンス
第6世代Core Mシリーズのプロセッサは処理能力とモビリティの適切なバランスがとれているため、良い評価を下してきた。Core Mは非常に効率が高く、ファンを必要としない。そのため、薄型軽量デバイスの主力プロセッサになっている。
2016年モデルのMacBookには、Intelの1.1GHzデュアルコアプロセッサ「Core m3」を搭載しており、ターボブースト時には最大2.2GHzで動作する。このプロセッサは4MB L3キャッシュを備え、8GBの1866MHz LPDDR3 RAMを内蔵している。Intelの1.2GHzデュアルコアプロセッサ「Core m5」を搭載した構成も用意されており、こちらはターボブースト時に最大2.7GHzで動作する。
過去のレビュー記事でも述べた通り、Core Mデバイスは日常用途で安定して使えることが証明されている。あるレベルまでは、第6世代のCore Mプロセッサ間には分からない程度の差しか存在しない。いずれのプロセッサもデバイスを強化し、デフォルトの設定で適切に基本的なプログラムを実行する。例えば、Googleの「Chrome」はタブを幾つか開いたままでも問題なく使える。
ただし、それ以上のことを操作をするとCore Mの限界が見えてくる。特にAAAタイトル(クオリティーの高い)ゲームをプレイしたり、Macユーザーにもっと関係がありそうなところでは4K動画や画像を編集する場合などだ。Core Mは比較的負荷の高いワークロードにも対応できるが、処理落ちは避けられない。
2016年モデルのMacBookは、Primate Labsの「Geekbench 3」マルチコアテストで5026点を記録した。以下に、類似デバイスとのスコア比較を示す。
MacBookは256GBのフラッシュストレージを内蔵している。だが、そのうちユーザーが利用できるのは約228GBだ。プリインストールされているAppleのアプリケーションが約8GBを占有している。プリインストールのアプリケーションとしては、それほど多くない。また、MacBookにプリインストールされている多くのアプリケーションは役立つことが実証されている。
本稿でレビューした2016年モデルのMacBookのスペックは次の通りだ。
- 12インチIPSディスプレイ(解像度2304×1440ピクセル)、226ppi、アスペクト比16:10
- OS X El Capitan搭載
- 1.1GHzデュアルコアIntel Core m3プロセッサ(ターボブースト時に最大2.2GHz、4MB L3キャッシュ)
- Intelの「Intel HD Graphics 515」統合グラフィックス
- 8GBの1866MHz LPDDR3オンボードメモリ
- 256GBのPCIeベースのオンボードフラッシュストレージ
- 802.11 a/b/g/n/acデュアルバンドWi-Fi
- Bluetooth 4.0
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