圧力も感知するタッチパッドの実力
徹底レビュー:2016年モデル「MacBook」、最高に魅力的だがやはり目立つ“惜しい欠点”(4/4 ページ)
バッテリー
2016年モデルのMacBookには41.4Whのリチウムポリマーバッテリーを内蔵しており、モバイルデバイスとして大いに役立つ。画面の明るさを最大に設定し、ChromeでNetflixのサービスをWi-Fi接続でストリーミング再生したところバッテリーは5時間40分持続した。どれだけ低く見積もっても1回の充電でこれくらいの持続時間は期待できる。
類似のWindows 10デバイスと比較すると、MacBookのバッテリー持続時間はCore M搭載のSurface Pro 4を上回るが、Galaxy TabPro Sには及ばない。これは恐らくGalaxy TabPro Sで採用している低消費電力のAMOLEDディスプレイによるものだろう。
また、2016年モデルのMacBookはクライアントPCとしては比較的短時間で充電できる。30分間の充電でバッテリー容量は約3分の1にまで達する。
価格
最低構成の14万8800円(税別、以下全て税別)という価格はCore M搭載クライアントPCとしては随分高額だ。また、Appleはより高性能なMacBookも提供している。この構成は、IntelのCore m5と、512GBのPCIeベースのオンボードフラッシュストレージを内蔵しており、価格は18万4800円だ。
本稿執筆時点で、Core m3プロセッサと4GBのRAMを搭載したSurface Pro 4の価格は12万4800円で、Microsoftの「Surface Pen」も付属している。それから、「Surface Pro 4 Type Cover」を一緒に購入した場合は合計で14万1200円、指紋認証センサー付きの「Surface Pro 4 Type Cover」を購入した場合は14万5280円になる。また、似たようなスペックでキーボードカバーを同梱しているGalaxy TabPro Sの価格は900ドル(約9万8500円)だ。
Appleの製品にこだわる場合、12.9インチの「iPad Pro」に「Smart Keyboard」を付けると11万4600円、9.7インチのiPad ProとSmart Keyboardでは8万3600円になる。
MacBookを選ぶということは、優れた構造品質と安定したパフォーマンスによって長く使えるデバイスであるという点に対価を払うことになる。それから、Appleというブランド代も含まれる。Appleは人気の高いブランドであるため、他の要素が全て同等であっても他の製品より高い価格が設定される。
結論
2016年モデルのMacBookはハードウェアとして素晴らしい一品だが、モバイルテクノロジーに共通する妥協点やもどかしさがある。最も受け入れにくいのはUSB Type-C端子が1つしか搭載されていないことだ。USB Type-Cのアクセサリーが法外な価格であることを考えると容認するのは難しい。
数年たってUSB Type-Cのアクセサリーが安くなれば、これは取るに足らない問題になるだろう。だが過渡期にある今、14万8800円という価格のクライアントPCに1つしかないUSB Type-C端子を補うものが何も付属していないことには不満を覚える。お粗末なカメラやストロークの浅いキーボード、タッチ機能非対応のディスプレイなど、他のマイナス点については受け流すことができる。だが、USB Type-C端子が1つしかないことは生産性の低下につながる。
iOSよりも堅牢なOSを求めており、追加のストレージやアクセサリーのサポートなどが必要なAppleユーザーにとって、2016年モデルのMacBookは最高のサブデバイスや持ち運び用のデバイスになるだろう。2015年モデルのMacBookはアップグレードを正当化する要素が見られなかった。それに比べて、2016年モデルのMacBookはスペック面が向上している。価格を気にしないAppleファンや、旧型のMacBookや「MacBook Air」を使用しているAppleファンなら、総合的なパフォーマンスとハードウェアの品質に満足するであろう。だが、有線LAN以外の選択肢がないユーザーや、2016年モデルのMacBookの購入を検討しているユーザーの大半は、より安価なiPad Proで同程度の満足度が得られるのではないだろうか。
WindowsユーザーにもForce Touchを試して、MacBookの造りを眺めてみることをお勧めする。ただし、2016年モデルのMacBookには、Windows搭載の高価なデバイスから乗り換える理由を正当化するのに値する要素は見当たらない。
長所
- 優れたハードウェア
- 素晴らしいディスプレイ
- 市場で最高級のタッチパッド
短所
- パフォーマンスに対して高過ぎる価格
- 単独のUSB Type-C端子がもどかしく、アクセサリーも高価
- タッチスクリーン機能非対応のディスプレイ
- キーストロークの浅さに起因するぎこちないキー入力
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