フラッシュメモリのフォームファクタ、インタフェースなどを解説
SSDを購入、その前に知っておきたい最新メモリ技術と“価格問題”(4/4 ページ)
容量およびサーバサイドフラッシュの制限
サーバ向けSSDの容量は、急速に増加している。エンタープライズクラスのSSDで容量は2年前の同じ物理サイズのエンタープライズクラスHDD(1万rpmおよび1万5000rpm)を超えた。現在、SSDの容量増加率は、HDDのそれを上回っている。例えば、Samsung Electronicsが2016年初めに発表した容量15TBの2.5インチSSDは、市場に出回っている2.5インチHDDの最大容量を上回る。
ただし、サーバサイドフラッシュストレージには制限がある。最大の制約条件は、他のストレージ技術との価格差だ。サーバサイドフラッシュ1GB当たりの価格は、依然として、同クラスのHDD価格を上回る。特にNVMeデバイスは非常に高価だ。
一方、NANDフラッシュの記録密度は飛躍的に増大しているため、最近では、1GB当たりの価格だけでなく、フラッシュストレージデバイスの物理サイズを考慮に入れることが重要になる。例えば、M.2フォームファクタは、標準的な2.5インチHDDよりも少ない物理スペースで高速な起動ドライブを実現できる。
もう1つの制限は、サーバ内に“閉じ込めた”ストレージは、他のサーバと共有するのが難しいことだ。ただ、この問題は深刻でない。というのも、クラスタ内でストレージを共有できるOS技術や、ハイパーバイザー技術をサポートするサーバハードウェア構成も存在するからだ。例えば「VMware VSAN 6.2」は、従来よりも簡単にストレージを共有できる環境を提供する。Windowsユーザーの場合は、開発中の「Windows Server 2016」(2016年内にリリース予定)が提供する「Storage Spaces Direct」という機能を利用できる。これは、SSDやHDD、あるいはJBOD内のドライブを使ってローカルストレージを高可用性環境として利用できる機能で、Serial ATA、SASおよびNVMeデバイスをサポートする。VMware VSAN 6.2およびStorage Spaces Directはいずれも、重複排除や圧縮、QoS(Quality of Service)といった高度な機能をローカルのサーバサイドストレージで実現する。
サーバ間でのストレージの共有を容易にする、もう1つの新技術として、ハイパーコンバージド(超垂直統合型)インフラがある。これは、コンピュート、ネットワーク、ストレージを、単一のスケールアウト型ユニットに統合する。そのため、複数のサーバノードに分散する形で拡張するように設計したアプリケーションで問題となる“閉じ込められた”ストレージという制約要因は、多少緩和できる。
結論
ソリッドステート分野の技術革新により、ストレージの配備方法を見直すことで、レガシーアーキテクチャの枠を打ち破ることが可能になった。新たなフォームファクターが登場する一方で、物理記録密度や、ストレージプロトコル、動作環境などを改善した結果、サーバサイドフラッシュストレージ技術は、現在のサーバサイドストレージが抱える課題を解決できる有効な手段を提供できるようになったといえるだろう。
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