フラッシュメモリのフォームファクタ、インタフェースなどを解説
SSDを購入、その前に知っておきたい最新メモリ技術と“価格問題”(2/4 ページ)
フォームファクタ
サーバサイドフラッシュストレージ技術には、さまざまなフォームファクタがある。既に長い実績のあるものもあれば最近登場したフォームファクタもある。
ソリッドステートドライブ(SSD) このフォームファクタは、従来型HDDと同じだ。SSDの標準的なサイズは、3.5インチ、2.5インチおよび1.8インチ。このフォームファクタでSSDの厚さはさまざまで、HDDと同じ厚さのモデルもあれば、0.2インチ(約5ミリ)の超薄型もある。
アドインカード(AIC) このフォームファクタは、PCI Express対応スロットに装着する拡張カードだ。各種のサイズが存在するが、ハーフハイト、フルハイト、ハーフレングス、フルレングスを組み合わせたものか、もしくはロープロファイルと呼ぶサイズが一般的だ。
M.2 このフォームファクタは、フラッシュストレージを実装した組み込み型回路基板だ。サイズは幅が22ミリで、長さは30ミリから110ミリのものがある。特殊なPCI ExpressスロットまたはSerial ATAスロットに装着できる。M.2デバイスには片面あるいは両面に、フラッシュメモリチップを搭載したタイプがある。SSDやAICデバイスよりも消費電力が少ない。
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フラッシュストレージが台頭する最新ストレージ事情
mSATA mSATAは、M.2のフォームファクタと似ているが、携帯端末用のデバイスでサーバ向けではない。
Disk on Module(DOM) これは非常に小さなモジュールで、マザーボードに直接装着する。ブートデバイスあるいは組み込み型アプリケーション用として十分な容量のフラッシュストレージを備えた製品が一般的だ。
NVDIMM(不揮発性DIMM) このフォームファクタは、メモリバスのDIMMスロットに差し込むタイプで、DRAM(揮発性メモリ)と非揮発性メモリを実装している。非揮発性メモリだけで構成したNVDIMMもある。NVDIMMはメモリバスの速度(一般的にPCI Expressバスより高速)で動作するが、DIMM上で異なる種類のメモリを認識するには、マザーボードとBIOS/UEFIがNVDIMMをサポートしている必要がある。
コラム:NVDIMMとは
NVDIMM技術は、DIMMスロットを使ってメモリチャネル上に非揮発性メモリ(NVM)を接続する方法だ。このメモリチャネルは、PCI Expressバスよりも高速に動作するため、ここに接続したストレージは高速な転送レートを実現する。NVDIMMにはDRAM、NVM(現行製品はNANDフラッシュ)および両者を組み合わせた形態を含む「NVDIMM-N」「NVDIMM-F」および「NVDIMM-P」という3種類に分類できる。ほとんどの場合、システムのBIOSが対応している必要がある。NVDIMMをフルにサポートするにはOSの変更も必要になる場合もある。なお、NVDIMM技術は「ストレージクラスメモリ」の定義に適合する。
NVDIMM-NはDRAMとNVMの両方を含むDIMMだが、システムが認識するのはDRAMだけだ。そのため、一般的なDRAMの容量と遅延があるRDIMM(Registered DIMM)のように扱うことになる。NVMはホストサーバからメモリ上のアドレスを操作できず、DRAMのバックアップとしてのみ機能する。DIMM上には少なくともDRAMと同じだけの容量を確保したNVMがあるため、DRAM内にある全てのデータを保護できる。NVDIMM-Nは通常のDRAMと同じように動作するが、電源が遮断したときにDRAMの内容をNVMに保存する。なお、DRAMをNVMにコピーするための電力は、スーパーキャパシターが提供する。このデータ保護機能を実行するには、BIOSがNVDIMM-Nをサポートしている必要がある。なお、NVDIMM-Nは「NVRAM」と呼ぶこともある。
NVDIMM-FはNVMだけで構成しDRAMを含まないため、「メモリチャネルフラッシュ」と呼ぶこともある。ブロック方式でストレージにアクセスし、NVMをメモリのアドレス空間にマッピングできる。NVMの容量は、一般的なSSDと変わらないが、遅延は通常のストレージよりもはるかに短く、数マイクロ秒あるいは数十マイクロ秒程度だ。
NVDIMM-Pは、DRAMとNVMの両方を含み、NVDIMM-NとNVDIMM-Fの機能を同じモジュールに組み込んでいる。NVMは2つのエリアに配置している。1つはDRAMのパーシステンス(永続性)を提供し、もう1つはブロックストレージとしてアクセスできる。
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