SSD普及の流れは止まらない
「高速HDDは消滅」 専門家が語る、SSDに注目が集まるこれだけの理由(1/2 ページ)
専門家は2016年もソリッドステートテクノロジーの需要が続くと見ている。ディスクのみを搭載したシステムの販売数がオールフラッシュアレイを下回るため、高速HDDは消滅の道をたどるだろう。
フラッシュテクノロジーは2016年も高い需要が期待されると専門家は語る。このため、SSDが高速HDDの衰退を招き、ディスクベースシステムの販売数がソリッドステートストレージアレイを下回ることが予測される。
また、フラッシュテクノロジーに関する2016年の展望として、3Dトリプルレベルセル(TLC)NANDフラッシュテクノロジーが主流になること、ストレージクラスメモリが活気づくこと、そしてNon-Volatile Memory Express(NVMe)の重要性が増すことも挙げられている。
本稿では、ストレージ業界のベテランによるフラッシュテクノロジーに関する予測を幾つか紹介したい。
SSDとHDD
Dragon Slayer Consulting社長、マーク・ステイマー氏
2016年は、読み取り処理用に最適化されたフラッシュドライブで、コストと密度の向上が予測される。2.5インチのフォームファクタードライブが16TBや32TBになれば、消費者から大いに歓迎されるだろう。高パフォーマンスのHDDが飛ぶように売れる時代が終わることは避けられない。また、読み取り処理用に最適化されたフラッシュドライブによって、SATAドライブの販売は伸び悩むことが予想される。
Objective Analysis、半導体アナリスト、ジム・ハンディー氏
私たちが2007年に発見した「ある力学」に従って、高速回転HDDはSSDに置き換わるだろう。非常に分かりやすいコスト的な理由から、まずSSDが6~8アレイの高速HDDに取って代わった。その後、SSDは少数のHDDアレイを置き換えた。具体的には、1台のSSDがRAIDアレイを構成する4台のHDDに取って代わった。ただし、1台の高速HDDの方がSSDよりもコスト効率の高いアプリケーションはまだ多く、当面はその状態が続くだろう。つまり、10000/15000rpmのHDD市場はしばらく存続することが予想される。
Dellストレージ製品マーケティングディレクター、ボブ・ファイン氏
TLC NANDフラッシュは業界全体に広がるだろう。TLCはコスト面で魅力的だ。そのため、2016~2017年にかけて10000/15000rpmのHDD市場シェアは着実に減ることが予想される。
フラッシュストレージテクノロジー:システムに関する予測
Hewlett Packard Enterprise、ストレージ製品管理/マーケティング担当シニアディレクター、ビッシュ・ムルチャンド氏
当初、ストレージユーザーはフラッシュの購入には正当な理由が必要だと話していたが、今ではHDDについて同じことを語るようになっている。2016年には「超高密度SSD」と「真にエンタープライズクラスの回復性を提供できるシステム」の出現が予想される。そのため、オールフラッシュアレイの出荷はHDDのみで構成されるアレイを上回るであろう。
Evaluator Group、シニアストラテジスト兼アナリスト、ランディー・カーンズ氏
2016年は、ビジネスクリティカルなプライマリストレージにオールフラッシュストレージを採用するケースが増加するだろう。ほとんどの企業が、2019年までにプライマリストレージのオールフラッシュ化計画を立てている。その結果、プライマリストレージのデータは一段と細かく精査され、アクティブでないデータはセカンダリストレージシステムに移行していくことが予想される。
Tegile、マーケティング担当バイスプレジデント、ロブ・カミンズ氏
SanDisk、Micron Technology、Samsung ElectronicsというグローバルなNANDベンダーは、各社のロードマップで2種類の製品クラスを展開している。それは、「待ち時間が非常に少なく、高I/Oに特化しているフラッシュ」と「安価で大容量のフラッシュ」の2種類だ。私たちは、このフラッシュの「分岐」を活用し始めているストレージシステムベンダーが本格的な製品を発表するのを目の当たりにすることになるだろう。
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