HDDの方が先に消滅?
SSD万能時代、それでもテープは残ると専門家が考える理由(1/2 ページ)
2015年11月上旬に開催された「Storage Decisions 2015」カンファレンスで、ディスクとテープの未来について語るパネルディスカッションが行われた。ストレージ業界における最近の出来事による影響に対処するヒントが提示された。
米ニューヨークで2015年11月上旬に「Storage Decisions 2015」カンファレンスが開催された。その締めくくりとして専門家がパネルディスカッションを行い、ストレージのテクノロジー、戦略、ベンダー、今日のデータストレージ業界の変化が与える影響について、参加者の質問に答えた(参考記事:HDDはこのまま消滅? SSDをめぐり真っ二つに分かれた専門家の意見)。
パネリストは、米Enterprise Strategy Groupのジェイソン・バフィントン氏、米Storage Switzerlandのジョージ・クランプ氏、米Dragon Slayer Consultingのマーク・ステイマー氏、米Toigo Partners Internationalのジョン・トイゴ氏、米Neuralytixのベン・ウー氏だ。質問はテープストレージや買収や分社化したビッグベンダーの今後にまで及んだ。
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買収・分社化に関する記事
――データを数年または永久に保持するという要望にはどう対処すればいいでしょうか。
バフィントン氏 法務部の人間に「今度テープを破棄したらクビだぞ」と言われたという話をある参加者の人から聞きました。
これは、必要なデータが見つからないことを常に危惧している法律家がお決まりのように口にするせりふです。彼らは、データを必要な限り保持するべく奮闘していますが、2年後、あってほしくないデータを見つけることになるかもしれません。長期間にわたって保持する価値がデータにある場合、その価値はデータを破棄することで生じる不利益よりも大きくなくてはなりません。
トイゴ氏 不要なデータは、捨てれば良いのではないでしょうか。必要なときにデータを提供できないであろうサードパーティーのプロバイダーに、データ保管料を毎月支払う必要などありません。私たちは過剰にデータを蓄積しており、このことについては真剣に考えなくてはなりません。
ステイマー氏 もし上司にどのデータも捨ててはならないと言われたら、データを保持するための金銭的負担を証明する必要があります。それから、どんなデータも、コンプライアンスで求められるよりも長く保持するべきではありません。そのために、データの保持期間についてのルールを決めて、ポリシーを制定する必要があります。また、ただ削除するのではなく、安全に削除することが肝要です。
「全て削除する」アプローチに反対するのはクランプ氏だ。
クランプ氏 ランチのお誘いメールなどは削除しても構いません。ですが、私は会社のポリシーに基づいてデータを削除した3年後、実はデータを再利用できたことが発覚して削除したことを後悔するという状況を何度も目の当たりにしてきました。特に、ビッグデータ分析や古いデータセットの分析機能について話をしている場合は、そのような状況に陥るでしょう。幅広い観点で全てのデータの全体像をまとめられる能力は大変貴重です。データを削除すべきという意見には全面的に賛成しますが、何を削除するかについては細心の注意を払う必要があります。
――アーカイブと長期間にわたるデータ保存に最適なテクノロジーは何でしょうか。
トイゴ氏 個人的には、テープだと思います。
クランプ氏 テープに勝るものはありません。データは階層化できなくてはなりません。階層化したデータの保存先として最も理にかなっているのがテープです。
ステイマー氏 テープは、少なくともあと数十年は存続するでしょう。HDDは消滅すると思います。また、他の不揮発性メモリに取って代わられて、フラッシュドライブもいずれなくなるでしょう。それでも、テープが消滅するとは思いません。
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