歴代のVAIOシリーズの価値を持ち合わせているのか
徹底レビュー:「VAIO S」はビジネス最強PC? 過酷な環境に耐えるスペックを検証(4/4 ページ)
価格
VAIO Sの基本モデルの価格は1099ドル(13万6800円)だ。この基本モデルには、Core i5プロセッサにMicrosoftの「Windows 10 Home」(64ビット)、128GBのSSDが搭載されている。Windows 10 Proにアップグレードすると総額1149ドル(14万1800円)になる。
Windows 10 Homeと256GBのSSDを搭載したCore i7モデルは、1349ドル(18万1800円)、Windows 10 Proにアップグレードすると1399ドル(18万6800円)になる。
Core i5またはCore i7を搭載したクライアントPCにはもっと安価なものもある。Acerの「Aspire S 13」は、VAIO Sと同じくCore i5プロセッサ、8GBのRAM、13.3インチのディスプレイ(タッチパネルなし)、256GBのSSDを搭載している。にもかかわらず、その価格はわずか749ドル(約7万9600円)だ。また、タッチパネルと512GBのSSDを搭載したCore i7モデルでも999.99ドル(約10万6100円)となっている。
一方、Microsoftの「Surface Pro 4」はCore i5、8GBのRAM、256GBのSSDという構成にして、「Surface Pro 4 Type Cover」を追加で購入すると、1428.99ドル(17万6200円)になる。これには「Surfaceペン」も含まれる。
本稿執筆時点ではAspire S 13が最もコストパフォーマンスに優れたクライアントPCだろう。また、デバイスとしても高品質だ。Surface Pro 4は依然としてWindows 10を搭載した最高の2-in-1デバイスで、プレミアム市場の明確な基準にもなっている。だが、VAIO Sも優れた製品だ。最終的に、購入者はVAIO Sの全体的な構造品質に対価を支払うことになる。過酷な環境ではAspire S 13よりもVAIO Sの方が長く使用できる可能が高い。だが、高価なSurface Pro 4は、その世界クラスの設計、ディスプレイ、素晴らしいペン機能のおかげで、VAIO Sよりも堅牢なデバイスに仕上がっている。
結論
VAIO Sは「VAIOクラシック」と命名したいところだ。標準的な薄型軽量クライアントPCであるVAIO Sには、ソニー時代にVAIOブランドを特徴付けていた性質が全て備わっている。堅牢な構造と適切な設計を備えたマシンで、有り余る力強さとパフォーマンスを兼ね備えている。
最大の欠点は画面解像度だ。VAIO Sの価格を考えると、フルHDよりも高い解像度を採用すべきだっただろう。ミッドレンジデバイスならフルHDが適切だが、10万円を超えるハイエンドデバイスには物足りない。
幸い、その欠点は購入の決断を覆すものではない。タッチパッドが小さい点やUSB Type-Cが搭載されていない点についても同じことがいえる。ただし、VAIO Sの購入を考えている場合は、実際に支払いを済ませる前に、ご自分のニーズについてよく考えることをお勧めする。出先で時々使用したり、部屋を移動しながらクライアントPCを使用したりしたいだけなら安価なAspire S 13でもメインデバイスとして十二分に役立つ。VAIO Sが適しているのはオフィス環境だ。自宅から職場までVAIO Sを持ち歩いたり、何人ものユーザーや従業員にPCが受け継がれたりする可能性がある場合に、VAIO Sはその真価を発揮するだろう。
長所
- 耐久性に優れた構造
- 充実した端子
- 静音キーボード
短所
- 低解像度のディスプレイ
- 非常に小さなタッチパッド
- USB Type-Cが非搭載
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社MatrixFlow] 「物流リソース最適化」ガイド:人員・配車・傭車を出庫依頼の確定前に決めきる -
製品資料
[株式会社キーエンス] なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは -
製品資料
[株式会社セールスフォース・ジャパン] 「CRMは設計と無関係」は本当か? PLMとの融合で実現する高速開発 -
事例
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] AIエージェントの時代にどう備える? 「新たな働き手」を支える3要素とは -
製品資料
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] “横並びの自動化”から脱却、AI活用で生産性と競争力を高める秘訣
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
2
法務と開発者で「言葉が通じない」問題 トヨタやソニーが語るOSS管理の真実
-
3
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
4
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
5
情シスの約8割が転職や退職を意識 調査で分かった“辞めたくなる最大の理由”
-
6
ChatGPTは“検索しまくり”でGeminiは“淡泊”? データが明かすAIの裏側
-
7
情報漏えいはなぜ繰り返されるのか 今すぐ見直すべき「境界」
-
8
「Wi-Fi 7」経由でWindowsが乗っ取られる? 最高権限奪取の恐怖
-
9
「結局使わなくなる」Microsoft 365 Copilotを半年で定着 キリンの3施策
-
10
「中堅・中小企業のネットワーク・セキュリティ運用実態」に関するアンケート
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
3
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
-
4
財務部門がAIを最大限に活用する方法 無駄のない戦略的リーダーシップへの道
-
5
LLMが兵器化? 元FBI高官が鳴らす警鐘とセキュリティツール統合のポイント
-
6
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
7
なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは
-
8
生成AIを開発に導入しても効果が見えない? 実証実験で分かった成果と課題
-
9
経産省DX指針から読み解く、受発注業務デジタル化ロードマップ
-
10
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー