ThinkPadの弱点も改善なるか
徹底レビュー:いろんな意味でMacBookに対抗できる唯一のWindowsノート「ThinkPad X1 Carbon」(2016)に迫る(1/3 ページ)
強力なスペック、美しいビジュアル、丈夫なデザインを兼ね備えたLenovoの「ThinkPad X1 Carbon」は、市場に出回っている中でも最高のビジネス向け薄型軽量クライアントノートPCの1つだ。
「三度目の正直」と言っている人は、第4世代となるThinkPad Carbon X1 2016年エディション(以下、ThinkPad Carbon X1)をまだ見ていないに違いない。
この新モデルは、新しく設計し直されたわけではないが、使い心地が快適になっている。サイズは小さく、処理能力は高くなり、非常に魅力的な14インチのQHD IPSパネルを搭載する。
ThinkPadシリーズのさまざまな長所を、持ち運びやすいボディーに詰め込んだ感じだ。本稿では、比類ないThinkPad Carbon X1の魅力を明らかにする。
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徹底レビュー:ThinkPadシリーズ
構造とデザイン
ThinkPad X1 Carbonは、基本的に、Lenovoの「ThinkPad T460s」の好評なデザインを採用し、それをコンパクトにして扱いやすいフレームに搭載したものだ。ThinkPad X1 Carbonのボディーは、ThinkPad T460sと同様、黒のマグネシウムと炭素繊維強化プラスチック製。画面カバーと筐体の底面の角は、ThinkPad T460sとThinkPad X1 Carbonのいずれも微妙に湾曲していて、プロフェッショナルらしいシンプルな美しさを追求したデザインのアクセントとなっている。
黒の強化プラスチックは、触ると滑らかでひんやりしており、握りやすくなっている。画面カバーの右上隅とパームレストの右下隅の2カ所にはThinkPadのロゴが配されており、黒のプラスチックは、触り心地が良いだけではなく耐久性にも優れている。Lenovoによれば、ThinkPad X1 Carbonは、MIL-STD 810G耐久性テストをクリアしており、高温/低温、衝撃、振動、砂への接触、湿気、高地などに耐えるという。実際の用途に即した言葉を使えば、ちりやほこり、傷に強い頑丈なフレームといえるだろう。出張の多いビジネスマンにとっては、理想的な相棒という印象だ。
ThinkPad X1 Carbonは、人気の高い薄型ノートPCの1つだが、その非常に洗練されて軽量なデザインには驚かされた。重さはわずか1.18キロで、ThinkPad Tシリーズの同サイズディスプレイ搭載タッチパネルモデルが1.43キロなのを考えると、かなり軽い。
本体サイズは332(幅)×229(奥行き)×16.45(高さ)ミリだが、市場にはこれよりも軽くて薄いクラムシェルタイプが存在する。例えば、Appleの「MacBook」の現行モデルは、重さ0.92キロ、高さ13.1ミリで、軽さと薄さでThinkPad X1 Carbonに勝る。しかし、ThinkPad X1 Carbonは少しフレームが厚い分、本体にインタフェースを搭載するための余裕がある。一方、MacBookにはそのような余裕は残されていない。
本体搭載インタフェースと機能
軽量薄型のデザインを実現するために、多くのメーカーでは本体搭載インタフェースの種類と数を犠牲にしている。その点、ThinkPad X1 Carbonには、ほとんどのユーザーが毎日の作業で感じるニーズを満たす、さまざまなインタフェースが搭載されているからだ。左側面には、電源コネクター、Lenovoの「OneLink+」ドッキング専用インタフェース、Mini DisplayPort、USB 3.0がある。右側面には2基のUSB 3.0(左右で合計3基)、HDMI、3.5ミリオーディオジャックがある。
筐体背面、画面カバーのすぐ下には、microSDカードリーダーが隠れている。カードリーダーは、目に付かず、アクセスしにくいところに配置されているため、探そうと思っていなければ見つからないだろう。microSDカードリーダーには保護カバーがあり、使用するにはこれを外すのだが、PCのディスプレイを開いたままでは取り外しはほぼ不可能だ。そのため、リーダーを使うときにはPCを閉じることになるだろう。
カードリーダーが変な場所にあることを除けば、本体搭載インタフェースの配置は満足できるものだ。明らかに不満の種となりそうなのが、有線LANとフルサイズのカードリーダーがない点だ。有線LANがないのが不満になるのは無理からぬことで、この問題は、USB、アナログ映像出力、ギガビット有線LANを備えた「ThinkPad OneLinkアダプター」(北米価格60ドル)を使うと解決できる。
ThinkPad X1 Carbonは、カーソルキーの真下にシングルタッチ指紋センサーを搭載している。このセンサーは、Microsoftの「Windows 10」でログイン前認証に使用して、セキュリティを強化できる。生体認証の設定は何度か指を押し当てるだけで完了した。従来のモデルが搭載する指紋センサーを利用したユーザーは感度と精度に不満を持つことが多かった。新しいセンサーは認証がタッチ式になって信頼性が改善しており失敗する心配はない。実際、評価作業においては1回も失敗することはなかった。
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