先駆的5社が証明した「IIoT」の底力【後編】
GPS付きで賢くなった「インテリジェントケーブル」を3Mが開発、どう役立つのか?(2/3 ページ)
3M
大手化学製造業の3Mはデジタルの世界に好意的な姿勢を示しており、5万種類にも及ぶ同社の製品の多くをデジタル化する計画を進めている。
米ミネソタ州セントポールに本拠地を置く、3Mのソフトウェアシステム、電気システム、機械システムの研究開発部門でディレクターを務めるリウ・チャオ氏。3Mによるデジタル化の一例として、同氏は自社製の水ろ過製品「ScaleGard Blend」シリーズに導入したセンサーを挙げる。ScaleGard Blendは、飲食店に設置された給水機の水を浄化する製品だ。この給水プロセスを監視することで、飲食店の支配人は、給水機のパーツ交換が必要な場合にクライアントPCや携帯電話で通知を受け取ることができる。さらに3Mの取引先にも自動で通知を送信し、交換するパーツを配達するタイミングを知らせることも可能だ。
3Mのソフトウェア「Active Safety」を使用すると、工場長は生産ラインで発生している安全に関わる問題を追跡できる。具体的に言えば、工場長はRFID(非接触型ID)タグを各個人用防護具に取り付けることで、防護具を着用している人とその防護具の種類、着用者が適切な訓練を受けているかどうか、防護具が法規制を順守しているかどうかを監視できる。
さらに3Mは、ケーブル類もデジタル化している。このインテリジェントケーブルは現在、電気システム内の電流、温度、電圧を追跡し、オペレーターによる配電網の監視効率を高めている。ケーブル内には位置を特定するGPS(全地球測位システム)装置が備わり、停電時には電力会社が作業班を迅速に派遣して問題を解決できるようにしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「Excel至上主義」の終わらせ方 丸2日の手作業地獄から情シスと現場を救うには
-
2
「Microsoft 365のセキュリティ運用」に関するアンケート
-
3
取手市がVDIと決別した理由 更改費用「4倍超」を約1.7倍に圧縮
-
4
急増する「AIはこう言ってる」マン 判断を狂わせる「AI忖度」を防ぐには?
-
5
221人調査で分かった「情シス最大のストレス」は?
-
6
「Salesforceのテスト自動化ツール」に関するアンケート
-
7
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
8
「AI時代の統合基盤・エンタープライズAI管理」に関するアンケート
-
9
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
10
自宅のWi-Fiが「遅い」「途切れる」本当の原因は? Dellが推奨する鉄則
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
年収2000万「クラウドセキュリティのプロ」になれる資格とは
-
2
セキュリティソフトをすり抜ける標的型攻撃メール、不審メールの見破り方とは?
-
3
Windows Updateの通信集中で回線が逼迫、ネットワーク刷新事例に学ぶ解決策
-
4
財務を戦略的組織へ進化させるAI活用術、4つの主要な障壁と解消方法
-
5
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
-
6
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
7
標的型攻撃メールを見破るには? サンプル文面を例に傾向を解説
-
8
商用利用の安全性を確保し大量のコンテンツを高速で生成する、AI活用の秘訣
-
9
マンガで解説、1日で生成AI環境を構築できるワークショップの中身とは?
-
10
Dark AIが台頭する時代の新発想、「より高度なAIで対抗する」具体的方法とは?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー