かゆいところに手が届く管理の実現へ
「Office 365」をよりセキュアに、CitrixとMicrosoftの連係で変わる管理方法
「Citrix XenMobile」は「Microsoft Intune」と連係する見込みだ。これにより、ユーザーはXenMobileで「Office Mobile」アプリを管理できるようになる。
今のところ、Microsoftのモバイル版オフィススイート「Office Mobileアプリケーション」を管理するには「Microsoft Intune」を使うしかない。Intuneは、Microsoftの「Enterprise Mobility Suite」(EMS)に含まれる。Citrix Systemsの「Citrix XenMobile」がIntuneと連係すれば、XenMobileはOffice Mobileアプリケーションとデータを管理できる最初のサードパーティー製エンタープライズモビリティ管理(EMM)プラットフォームになる。
Citrixで製品管理を担当するラジブ・タオリ副社長は、「XenMobileの既存ユーザーが利用できる機能を拡張するとともに、より多くのユーザーにEMMプラットフォームを提供することが目的だ」と話す。
CitrixとMicrosoftは、以前から協力関係にあった。Microsoftで働いていたキリル・タタリノフ氏がCitrixの新しい最高経営責任者(CEO)に就任したことで、両社の関係は一層緊密になった。2016年5月には、CitrixがMicrosoftのクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」でOS「Windows 10」デスクトップを配信できるようにするなど、両社の製品間で幾つかの連係機能を追加した。
XenMobileによるOffice 365の管理
Office Mobileアプリケーションは、誰でも無料でダウンロードして使用できる。だが企業や個人ユーザーがOffice Mobileアプリケーションを使ってドキュメントを作成、編集するには「Office 365」のサブスクリプションが必須となる。
Office 365を管理する機能は、XenMobileの最新版に含まれており、Citrixによると、その使用方法を2016年8月中旬に公表する予定だという。XenMobileはIntuneコンテナを、社内コンテンツを保存するセキュアな場所として認識する。一方、IntuneコンテナはIT部門が設定するXenMobileのポリシーに従う。
Enterprise Strategy Groupの上席アナリストを務めるマーク・バウカー氏によると、両製品の連係により、IT担当者はOffice 365アプリケーションを管理するとともに、XenMobileが提供する豊富なポリシーを利用できるようになる。「XenMobileは多数のMDM機能を備えている。Intuneにはない機能の幾つかをXenMobileが提供できる。これはユーザーにとって素晴らしいことだ」と同氏は語る。
その1つが、XenMobileのモバイルアプリケーション管理専用機能だ。モバイル端末管理ソフトウェアにデバイスを登録しなくてもアプリケーションのセキュリティを確保し、データを暗号化できる。XenMobileはEMSにはないVPN機能も提供する。
「これらは、Microsoftがモバイル機能を強化するために当社と協力したいと考えた理由でもある」とタオリ氏は語る。
バウカー氏によると、MicrosoftはCitrixのユーザーに接近することで、Office 365やAzure、「Active Directory」などのサービスの普及拡大を期待できるという。「MicrosoftはCitrixの製品を気に入っている巨大な顧客基盤に目を付けたのだ」(同氏)
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