管理コンソールにも着目
モバイル管理製品比較、AirWatchとXenMobileをどう評価する?
VMwareの「AirWatch」とCitrixの「XenMobile」を評価する場合、MDMやMAM、モバイル電子メール機能も考慮する必要がある。また、管理コンソールも見過ごしてはならない。
米VMwareの「AirWatch」と米Citrix Systemsの「XenMobile」は、市場をリードする「エンタープライズモビリティ管理」(EMM)製品の双璧だ。どちらの製品も同じような機能を提供しているが、評価プロセスでは十分に考慮しなければならない重要な違いもある。
しっかりしたEMM製品は、OSコンフィギュレーション管理、アプリプロビジョニング、リモートワイプ(恐らくリモートコントロール)、そして組織内のモバイルデバイスインベントリ管理など、いずれも基本的な「モバイルデバイス管理」(MDM)機能を搭載している。
また、それらに加え、エンタープライズアプリストアを含む「モバイルアプリケーション管理」(MAM)技術も提供しているのが一般的だ。これらの視点から見れば、AirWatchとXenMobileはどちらも十分要求を満たしている。ただし、この2つのEMM製品を評価したことのあるIT専門家によると、XenMobileと比較してAirWatchのMAMは、MDMとの統合化などの面で欠けている部分が少なからずあるという。
AirWatch vs. XenMobile:難しい選択
AirWatchとXenMobileの主要な類似点は、まずベンダーそのものから始まる。VMwareとCitrixは、両社とも強力な仮想化技術がルーツにあり、企業買収によってEMM分野を補強した。Citrixは2012年にZenpriseを、VMwareは2014年にAirWatchを買収している。
もしAirWatchとXenMobileを機能面だけで比較すれば、どちらを選ぶにせよ、非常に難しい判断になるだろう。いずれもシングルサインオン機能をサポートし、一連の生産性アプリを提供すると同時に、モバイルコンテント管理機能も搭載している。ただし、AirWatchの場合、それらの機能を全て有効にするには、他のVMware製品と統合する必要がある。
また、モバイル電子メール機能を比較することも重要だ(MDMの初期、筆者は”モバイルフォンでメールを開きたい”という悲鳴に近い声を何千回も聞いた)。電子メールはベースラインの機能だが、EMM製品はそれを完璧にサポートする必要がある。
AirWatchは独自に提供するクライアントの他、モバイルデバイスに搭載されたネイティブの電子メールアプリを利用することが可能だ。XenMobile EMMは自前のWorkMailアプリを使って、ノートやファイル共有など、自前のWorkアプリと安全に企業データをやりとりできるコンテナ化された環境を提供する。米Gartnerの調査レポート「Magic Quadrant for Enterprise Mobility Management Suites」によると、AirWatchの電子メールに問題を抱えるユーザーが一部に存在するという。しかし、筆者が話を聞いたIT管理者たちは、全てのEMM製品が電子メールに何らかの問題、主にデスクトップアプリケーションとの同期に問題を抱えている指摘した。
ところで、EMM製品であまり重視されない機能の1つが管理コンソールだ。IT管理者は大勢のユーザーを迅速に追加したり、新しいポリシーを直ちに適用したりする必要があるかもしれず、それらのアクションを実行するコンソールのユーザビリティは極めて需要となる。AirWatchのコンソールは使い勝手のよいユーザーインタフェースを持ち、あらゆる機能にアクセスできる。一方、XenMobileのEMMはアクティビティを調整するためのダッシュボードを持ち、リアルタイムでパフォーマンス統計を表示できる他、デバイスやアプリを管理、構成することが可能だ。
いずれにせよ、今日のEMM市場の覇権争いは結局のところ、AirWatchのVMware、XenMobileのCitrix、米IBM、米MobileIron、そして米BlackBerryの戦いだ。AirWatchとXenMobileを比較する場合、どちらも数千人の顧客を持ち、常に改善されつつある製品であることを覚えておこう。当然のことながらコストは大きな関心事だが、結局は、既に会社が実装しているエンドユーザーコンピューティング製品と、どの程度フィットするかという点に行き着く。もし今VMwareかCitrixをある程度の規模で利用しているのなら、それが意思決定に大きく作用することになるだろう。
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