「Windows 10 Anniversary Update」の死角
Windows 10で使えるようになった「Bash」に攻撃を呼び込む可能性、回避するには?(2/2 ページ)
独立したサブシステムのリスク
WSLのWindows用Bash環境は、コンテナ技術と呼ばれるものになぞらえられるかもしれないとテムズ氏は言う。ただし「なぞらえることはできても、WSLはコンテナではない」と念を押し、「類似性は、ホストから独立してソフトウェアパッケージをインストールできるサブシステムであるという点にある」と指摘した。
こうしたサブシステムは、基盤となるWindowsプラットフォームからは切り離されているため、パッケージ管理の方法に関して問題が浮上し、結果としてサブシステムにおける従来型のセキュリティ監視やパッチ管理に影響が及ぶ。
「ここに頭痛の種がある。管理者はホストとサブシステムの両方にパッチが適用されていることを確認しなければならない」とテムズ氏は語る。これにはWSLの中で実行されるソフトウェアのアップデートも含まれる。
「実際に、この課題は現時点で業界にとって研究の余地がある。例えばコンテナ技術の脆弱性やパッチ管理に最適なソリューションは現時点で確立されていない」とテムズ氏は語る。例えばコンテナ管理ソフトウェア「Docker」では今のところ、いわゆるベースイメージにパッチを当て、次にパッチを当てたベースイメージでアプリケーションコンテナを再構築する方法が一般的だ。「だがこれは最善のプロセスではなく、効率性も良くない」(同氏)
管理者はWindows用Bashの下でインストールするアップデートやパッチへの対応を迫られる。「管理者にとって幸いなことに、Windows用Bash環境はデフォルトで有効になっていない。使うのはソフトウェアやアプリケーションの開発者に限られそうだ」とテムズ氏は話す。
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