安定したサービス供給のために
「SLA」は分かるけど「SLO」とは? IT発注するなら知りたい契約のこと(1/2 ページ)
「SLO」と「SLA」は混同されがちな用語だ。しかし、この2つの用語には大きな違いがある。本稿では、その違いについて説明する。
サービスレベル契約(SLA)は、サービスプロバイダーと顧客、または社内のIT部門と業務部門の間で交わされる契約だ。SLAには、プロバイダーやIT部門が提供するサービスの内容と満たすべきパフォーマンス基準が記載されている。
SLAに結び付けられたパフォーマンス基準(サービスレベル)は、サービスレベル目標(SLO)と呼ばれることもある。SLOは、プロバイダーが一定期間内に顧客に提供するサービスについての評価基準や目標を示すものだ。この基準や目標は、サービスの当事者が設定し、計測可能な言葉で表されることが多い。例えば、コールセンターの評価基準として使用する場合、SLOは「サービスプロバイダーの職員が電話の着信の80%に1分以内に応答する」のようなものになる。
SLAを構成する8つの要素
SLAがあると、顧客や会社の業務部門(以下、顧客)はサービスプロバイダーやIT部門(以下、サービスプロバイダー)のパフォーマンスを測定して、契約通りにサービスを提供していることを確認できる。SLAは、コールセンター、データセンター、アプリケーションの保守など、ITサービス分野ごとに締結されるのが一般的だ。顧客はサービスプロバイダーから購入するサービスごとにSLAを作成する。各SLAにはパフォーマンス基準の一部が含まれる。
各SLAに含めるSLOは、SLAに関連する特性を測定するものであれば、数値をどう設定するかについて厳格な決まりはない。
各SLOは、サービス全体の提供に関するパフォーマンス特性の1つに対応している。例えば、システムの可用性、ヘルプデスクのインシデント解決時間、アプリケーションの応答時間などがSLOになる。
通常、SLAは次の要素で構成されている。
- サービスレベルのタイトル
- サービスレベル基準の定義
- 測定計算(パフォーマンスの計算に使用する数式)
- 測定の種類(単位ベースまたはイベントベース)
- 測定ソース(監視または測定に使用するツール)
- 測定期間(パフォーマンスを測定する期間)
- デフォルトトリガー(サービスプロバイダーがサービスレベルクレジットを回避するために満たす必要のある測定基準。例:大規模インシデントの解決時間は2時間)
- サービスレベルクレジット(パフォーマンス基準に関連付けられており、サービスレベルが達成されない場合に顧客に支払われる金額)
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