USBポートは幾つ必要?
徹底入門:ノートPCの使い勝手を大きく左右する「ポート」の見定め方(1/3 ページ)
CPUや筐体サイズ、画面解像度など、ノートPCを選ぶ際に考慮するポイントは多い。ポートについては忘れられることもあるが、実は使い勝手に大きく影響する。ポートに注目したノートPCの選び方をお届けする。
ノートPCといえばサイズや重さ、画面、性能、バッテリー持続時間が一般的なセールスポイントとされ、別のモデルと比較する際もそうした仕様に着目する。だが、普段の生活を快適にしてくれるのは小さなことだ。ノートPCに別の機器をいつ、どこで、どう接続するかによっては、特定の種類のポートや配置の方が適していることもある。
しかしどうするか決める前にまず、自分が次のノートPCで必要とするポートの種類を知っておく必要がある。そこで本稿では、現代のノートPCに搭載されている一般的なポートについて解説する。さらに、必要なポートの数、ポートがノートPC上で配置されるべき場所についても取り上げ、必要なポートの数を減らす方法やポートがどの程度の物理的利用に耐えられるのかといった関連トピックも取り上げる。
ポートの基本解説
まずは現代のノートPCに搭載されているポートを以下に紹介する。完全版ではないものの、日常の作業に必要な一般的な種類のポートを網羅する。
USB――万能データ転送
USB(Universal Serial Bus)は現代のノートPCほぼ全てに搭載されているデータ転送技術だ。1990年代半ばに登場し、マウス、キーボード、プリンタ、カメラ、電話、外部ストレージ機器などあらゆる機器の接続に使われてきた。USBポートはまた、携帯電話や外付けHDDのような小型機器の充電や電力供給にも利用できる。
USBには複数のバージョンがある。現在一般的なものは以下の通り。
- USB 2.0:現代のコンピュータでは最低限の速度。480Mbpsというデータ転送速度は、ベーシックな機器には十分だが、一般的にサイズの大きなデータの転送(数GB)には遅すぎると見なされる。つまり、バックアップ用に使うことは計画しない方がいい。
- USB 3.0:ノートPCでは一般的だが、普及し始めたのが2010年ごろだったことから、完全にUSB 2.0に取って代わるには至っていない。転送速度は5.0Gbpsと、USB 2.0の約10倍。バックアップを含めてほとんどのデータ転送ニーズに適している。
- USB 3.1:さらに高速で、データ転送速度はUSB 3.0の2倍の10Gbps。(まだ)普及はしていない。極端に高い帯域幅が求められる状況で役に立つ。コンシューマーのニーズはほとんどの場合、USB 3.0で十分だ。
- Thunderbolt 3:超高速データ転送プロトコル。実際にはUSBではないが、USB 3.0および3.1のポートと組み合わせることができる。つまり、Thunderbolt 3デバイスは、USBコネクターを使ってThunderbolt 3ポートに接続できる。
以上に加えて、USBポートコネクター自体にも複数の異なる形式がある。
USB Type-Aが一般的な長方形をしているのに対し、USB Type-Cはずっと小さいスリット形のコネクターで、写真のように先端は裏返すことができる。USB Type-Cは主要製品に導入されて以来、コンピュータや携帯電話業界で大きな話題を巻き起こしてきた。
ディスプレイポートとHDMI
HDMIとディスプレイポートはデジタル映像と音声信号を1本のケーブルで伝送できる。動画用と音声用に別々のケーブルが必要だった古いアナログ方式のS-Videoに比べて現代的なアプローチといえる。この2つは映像出力端子として現在の家電製品に広く採用されている。互いの間に互換性はない。HDMIコネクターはDisplayPortコネクターには接続できず、その逆もできない。写真はノートPC「Gigabyte Aero 14」のHDMI端子。
HDMIが主にHDTVへの接続に使われるのに対し、ディスプレイポートはコンピュータのディスプレイ接続に使われていた旧式のVGAおよびDVIポートの真の代替となる。ディスプレイポートの方がパワフルで、デイジーチェーン式ディスプレイなど多くの機器に対応できる。
こうしたポートはMicro HDMIのように、フルサイズ版が搭載されているとは限らない。従ってノートPCを購入する際はこの点に注意が必要だ。ノートPCにフルサイズのHDMIやディスプレイポートが搭載されていなければ、マイクロアダプターやフルサイズアダプターを持ち歩く必要が生じることもある(ほとんどのケーブルのコネクターはフルサイズなので、マイクロポートをフルサイズに変換できない限り運はない)。マイクロ版が存在するのは、ノートPCをできる限り薄くする助けになるためだ。
マイナーだが、USB Type-Cも映像出力に利用できる。だが現在これを搭載しているデバイスはほぼゼロに等しい。もしUSB Type-Cポートがある場合は、USB Type-CからHDMIやディスプレイポートに変換できるアダプターを購入できる。
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