4.6インチHDディスプレイを採用
徹底レビュー:「Xperia X Compact」は最新ソニー技術を小型ボディーに集約、その実力は?(2/3 ページ)
ディスプレイ
Xperia X Compactの対角4.6インチディスプレイは、720×1280ピクセルのHD解像度により、319ppiという画像密度を実現している。これは500ppi以上の解像度のものが多いハイエンドAndroid スマートフォンと比べるとそれほど高解像度には思えないが、非常に鮮明な画像を表示できる。高精細ディスプレイを搭載したとしてもXperia X Compactの小型ディスプレイでは差が分からないため、ソニーが319ppiのHD解像度を選んだのは賢明だといえる。さらにこの選択によりプロセッサと電源リソースを大幅に節約している。
Xperia X CompactのIPS液晶ディスプレイは、ソニーの「トリルミナス」という量子ドット技術を採用している。この技術は、色の鮮明さと安定したコントラストによって、色彩を強調する。実際、色の鮮明さに関しては、画像がとても鮮やかで温かいアクセントがあり、有機ELディスプレイ装置の一種である「AMOLED」画面を搭載したスマートフォンにも引けを取らない。また直射日光の反射を効果的に抑えるという点で、主力モデルの「Xperia X」よりも優れている。
一方、ソニーの画質補正機能「X-Realityエンジン」の効果は、不自然な露出と色識別が原因でやや不満が残る。幸いこの機能は手動で無効にできる。またホワイトバランスを調整するRGBスライダもある。Xperia X Compactは、ホワイトバランスを自動調整する照度センサーを搭載しているが、手動で調整するほうが好ましい効果を得られる。
パフォーマンス
Xperia X Compactのチップセットは最新だが、Xperia Z5 Compactに搭載されたチップセットに比べれば性能が劣る。Snapdragon 650プロセッサは、1.4GHzで動作する「Cortex-A53」コアを4基と、1.8GHzで動作する「Cortex-A72」コアを2基搭載している。一方、Xperia Z5 Compactは、Qualcomm製のオクタコアチップ「Snapdragon 810」を搭載している。それでも、Xperia X Compactはトップクラスのコンパクトスマートフォンの1つだ。最新のオクタコアSnapdragonプロセッサは、このスマートフォンの小型ディスプレイや解像度、バッテリーにとってオーバースペックになるだろう。またコンパクトなボディーに収まるように、プロセッサも小さくなくてはならない。
こうしたことから、新機種のXperia X Compactは、QualcommのGPU「Adreno 510」を搭載し、3GBのRAMメモリ、32GBのメモリストレージを備えている。さらに、microSDカードスロットが完備されている。今回のレビューでPrimate Labsの「GeekBench 3」を使用してベンチマークを測定したところ、Xperia X Compactは、シングルコアのテストでは1512、マルチコアのテストでは3820というスコアを記録した。実用面では、完全に滑らかなエクスペリエンスを提供し、ソニーの「Xperia」の主力大型モデルとも遜色がない。
接続
接続に関して、Xperia X Compactは「LTE(Category 6)」をサポートする。つまり、ダウンロードに300MBps、アップロードに50Mbpsをサポートする。またデュアルバンドWi-Fi a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2、NFC(近距離無線通信)もサポートする。組み込みFMラジオの搭載もありがたい。ソニー・インタラクティブエンタテインメントのゲーム機「プレイステーション4」を所持していれば、「PS4リモートプレイ」を使ってXperia X Compactのディスプレイにゲームをストリーミングできる。そのためXperia X Compactは、モバイルコンソールとしても使用できる。
バッテリー持続時間
2700mAhバッテリーを搭載しており、Xperia X Compactが稼働し続けるには十分過ぎるくらいだ。今回のレビューで画面の明るさを最大に設定してHD動画をストリーミングしたところ、バッテリー持続時間は9時間59分だった。8時間持続すれば優秀だ。レビューに使用したXperia X Compactは、普通の使い方ならば約2日間の使用に耐えた。
さらに、同スマートフォンはQnovoとソニーが共同開発した充電最適化技術を採用している。この技術により、バッテリー内の電気化学過程を監視し、充電中の電流を調整することでバッテリー持続時間を延ばしている。少なくとも理論上は、この技術により充電サイクルを減らすことで全体的なバッテリー持続時間が延びる。
Xperia X Compactは、「いたわり充電」機能を搭載しており、バッテリー持続時間を延ばすために、利用者の充電パターンを学習し、それに応じて充電速度を調整するようになっている。
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