後から変えられないから慎重に
徹底入門:ノートPCに搭載するディスプレイのサイズと解像度「黄金比」の求め方(2/3 ページ)
液晶駆動方式の種類
液晶ディスプレイを採用するノートPCのプロモーションにおいて、液晶駆動方式の種類は、「IPS方式」以外ではあまり宣伝していないようだ。IPS方式以外にも液晶駆動方式には幾つかの種類がある。以下に、一般的な種類とその特性を示す。
| 液晶駆動方式 | TN方式(Twisted Nematic) | IPS方式(In-Plane Switching) | IGZO方式(Indium Gallium Zinc Oxide) |
|---|---|---|---|
| 価格帯 | 低~中 | 中~高 | 高 |
| 視野角 | 狭い | 概して広い | 概して広い |
| コントラスト | 低~中 | 高 | 高 |
| 色再現性 | 並~良 | 優良~優秀 | 優秀 |
| タッチ機能 | 可 | 可 | 可 |
| 省電力 | 並 | 並 | 優秀 |
IPS方式はノートPCで次第に一般化してきたが、TN方式を搭載した製品がまだ主流だ。TN方式採用のパネルは製造コストが低いが、IPS方式採用パネルを採用したノートPCの価格は約600ドルからになる。
IGZO方式は主に省電力を重視する方式として登場したが、まだ普及は進んでいない。必ずしもIPS方式より画像品質が高いわけではないことに注意する必要がある。
タッチパネル対応
「Windows 8」のリリース以降、タッチディスプレイを備えたノートPCが次第に増えてきて、Windows 10の登場で普及が進んだ。タッチパネルはディスプレイへの装着が安価でできる。タッチパネルはディスプレイパネルそのものとは“別物”なので、TN、IPS、IGZO各方式でタッチパネル対応モデルを用意できる。
ディスプレイの重さと厚さと消費電力がわずかに増加することを除けば、タッチパネルがノートPCの使い勝手を損なうことはない。ただし、価格は割高になる。
ノートPCに搭載したタッチパネルが役に立つか立たぬかは、ノートPCの使い方次第だ。14.1インチ以下のディスプレイを搭載するノートPCではタッチスクリーンを便利に感じる機会が多いだろう。比較的小型のノートPCでは、自然に手を伸ばしてディスプレイをタッチできるからだ。タッチパネルの有用性を阻害する要因は、この技術を利用するソフトウェアが少ないことといえるだろう。
ディスプレイのパネル表面処理
ディスプレイパネルの表面コーティングには、光沢(反射)タイプ、非光沢(マット)タイプ、両者の中間といった3つのタイプに分かれる。通常は、光沢か非光沢のどちらかになるだろう。光沢タイプのディスプレイは、表示画面が暗めのときや電源オフの状態で鏡のように反射するのに対し、非光沢ディスプレイではぼんやりとした輪郭しか映らない。
光沢ディスプレイでは画像の鮮明度が幾分高まるが、画面に周囲の光を反射するのが難点だ。天井にCCFL(冷陰極蛍光灯)照明を使用しているオフィスや自分の後ろ側に光源がある環境、屋外などでは、光沢ディスプレイを使うと表示画面を邪魔する可能性がある。タッチ機能を必要とするユーザーの場合、好むと好まざるとにかかわらず、選択肢は光沢ディスプレイだけになる。通常の利用であれば、非光沢ディスプレイが現実的な選択だろう。
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