難点は大きい本体と小さい画面
徹底レビュー:最新スマートウォッチ「HUAWEI WATCH 2」は質実剛健と軽量さが魅力(1/2 ページ)
Huaweiの最新スマートウォッチ「HUAWEI WATCH 2」は手首に巻く価値のある製品だろうか。本稿では、それを検証する。
スマートウォッチは新たな製品カテゴリーだ。テクノロジー企業が打ち出すウェアラブルデバイスの中でもネームバリューは高い。Huaweiがリリースした最新の「HUAWEI WATCH 2」は、以前よりもスポーティーな外観で、GoogleのOS「Android Wear 2.0」を搭載する。これを手首に巻く価値はあるだろうか。本稿では、それを検証する。
Huaweiは、HUAWEI WATCH 2を、以前よりもアスリート向きの外観に仕上げている。今回テストに使用したモデルのカラーはコンクリートグレーだが、カラーバリエーションにはカーボンブラックもある。画面と内部コンポーネントは厚手のプラスチックで覆われ、デリケートな部分を保護し、熱を放出する作りになっている。ベゼルはセラミックス製で、裏面のプレートはアルミニウム製だ。
テストは議論を引き起こす結果になった。このスマートウォッチを装着していると、父親の時計を身に着けた子どものような気分になるという人もいれば、見た目がおもちゃのようだという意見もあった。こうした意見の大半は、厚さは半分になったが、文字盤部分が48.9×45ミリ(縦×横)と大き過ぎることからきている。
ただ、ストラップを除いて40グラムという驚くべき軽さについては参加者全員が認めた。本体の大きさにもかかわらず、多くの小型腕時計と比べても遜色のない軽さだ。
本体には耐水性があるが、防水ではない。つまり、雨の中で身に着けても安心だが、身に着けたまま泳ぐのは避けた方がよい。
付属のリストバンドは幅20ミリ、長さは13.97~21.8センチの間で調節できる。リストバンドは黒のプラスチック製で、本体のカラーにマッチしている。リストバンドは取り外し可能だが、バンドにはHuawei独自のはめ込み設計が用いられているため、同社製のものでないと付け替えはできない。
1.2型ディスプレイ
HUAWEI WATCH 2のディスプレイは1.2型で丸型のタッチスクリーンで、解像度は390×390ピクセルだ。ディスプレイの外観は優れていて、文字の小さいテキストでも難なく読める。本来、時計は屋外でも使うものなので、屋外でもテストしてみたが、AMOLEDディスプレイのおかげで、直射日光が当たっても読めなくなることはなかった。
だが、サイズは及第点にぎりぎりといったところだ。初代HUAWEI WATCHのディスプレイは1.4型で驚くほど見やすかった。HUAWEI WATCH 2の使い心地は素晴らしいが、がっしりとしたベゼルに囲まれているせいで、ディスプレイが小さい印象を受ける。
操作の大部分はタッチスクリーンで行えるため、応答性が非常に高い点は優れている。
スマートウォッチには、ランニング中、仕事中、ディナー中など、場面に応じて文字盤のテーマを変えられるという大きなメリットがある。多種多様なテーマを無料で利用できる。
ボタン
HUAWEI WATCH 2のホームボタンは本体の右側、時計の2時方向に配置されている。4時方向にも別のボタンがあり、お気に入りのアプリケーションを起動するようプログラミングできる。どちらも大きく押しやすい。
Googleは、Android Wear 2.0から、ベゼルを回転させてスマートウォッチを操作する機能を組み込んでいる。残念ながら、HuaweiはHUAWEI WATCH 2のベゼルを固定し、この機能を利用しない方針を採っている。
代わりに、手首のジェスチャーに反応するようになっており、手首を素早くひねると画面を上下にスクロールできる。ジェスチャー操作は確かに可能だが、手がふさがっていない限り指で操作する方が楽に感じられた。
HUAWEI WATCH 2ではスクリーンキーボードを利用できるが、このキーボードはこっけいに感じるほど小さい。わざわざ立ち上げても、1語か2語程度の入力で気がめいってしまう。文字入力なら、組み込みの音声入力機能を使う方が断然早い。
スピーカー、Bluetooth、Wi-Fi
HUAWEI WATCH 2にはスピーカーが内蔵されており、さながら漫画「ディック・トレイシー」が身に着けている腕時計型ラジオのように使える。スピーカーは驚くほど優秀で、話し相手が誰かもすぐに分かる。また、このスマートウォッチから直接電話をかけられるが、便利だと感じるのは運転中ぐらいだ。携帯電話が使えるのなら、そちらの方が良い。
というのも、スマートウォッチから電話をかけるにはスマートフォンとの近距離Bluetooth接続が必要になるためだ。HUAWEI WATCH 2の4G版は存在するが、このモデルはヨーロッパでしか使用できず、今回テストしたものではこの機能を利用できなかった。なお、このウェアラブルデバイスはWi-Fi接続に対応しており、Bluetoothよりもデータ転送は速い。
スピーカーでは音楽の再生もできるが、聴き心地は特に満足のいくものではない。幸い、HUAWEI WATCH 2はBluetoothヘッドセットと通信できるので、スマートフォンを携帯しないでもランニング中に音楽が聴けるようになる。
パフォーマンス
HUAWEI WATCH 2には、Qualcomm製クアッドコア「Qualcomm Snapdragon Wear 2100 MSM8909w」プロセッサ(1.1GHz)が組み込まれている。これはHUAWEI WATCH 2のようなウェアラブルデバイスに特化して作られたプロセッサだ。
残念なことに、Android Wear用のベンチマークアプリケーションがない。実際に使用した感想としては、HUAWEI WATCH 2は動作がやや遅いくらいで、全くもって実用的である。一般的なアプリケーションの起動には約1秒掛かる。当然、既にバックグラウンドで実行しているアプリケーションへの切り替えは大幅に高速になる。HUAWEI WATCH 2は、理想よりも少し長く腕時計を見ることになるが、待ち時間に不便を感じることは全くなかった。
HUAWEI WATCH 2に搭載されているRAMは768MBで、OSを保持しながら、2つのアプリケーションをバックグラウンドで実行するには十分な容量だ。
また、内蔵ストレージは4GBだが、その内1.75GBをOSが占めており、実質的な空き容量は2.25GBになっている。これはサードパーティー製アプリケーションを複数入れるには十分な容量だが、音楽も入れるとなると多少心もとない。当然、メモリカードスロットはない。
ソフトウェア
HUAWEI WATCH 2は、2016年にリリースされた最新のAndroid Wear OS 2.0を実行している。このOSは、Googleの「Android 7.x Nougat」をベースに開発されている。また、このスマートウォッチは、比較的直観で操作しやすいユーザーインタフェースを備えている。同じようなウェアラブルデバイスを使った経験のないユーザーにHUAWEI WATCH 2を使ってもらったところ、質問したりマニュアルを読んだりすることなく、基本的な操作を理解できた。
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