各ツールの特徴、サポート対象、ライセンスを整理
「パッチ管理」ツールの主要8製品を一挙紹介、買って満足できるのはどれ?(3/4 ページ)
SCCM
MicrosoftのSCCMのソフトウェア更新管理機能は、長年の間、企業IT部門にとっての事実上の標準になってきた。SMBでもMicrosoftとのライセンス契約にSCCMライセンスを既に含めていれば、SCCMも有効になる場合があり、SCCMの購入コストが比較的安価になる。ただしライセンスコストを低く抑えることができても、ソフトウェアの更新管理のためにSCCMを導入、管理、保守するコストを慎重に評価した方がよい。
特徴
SCCMは、OSのパッチ適用に最適なソフトウェア更新ツールになっている。SCCMはアプリケーションにもパッチを適用できるが、OSへのパッチ適用ほどは自動化されていない。
Microsoftアプリケーションや一部のサードパーティー製アプリケーション向けに更新管理機能を提供する。ただしパッチをパッケージ化して配布するには、多くの手作業が必要になる。
サポート対象
SCCMは、当初はWindowsのサポートが中心だった。だがMicrosoftは長い年月を掛けて、Linux、UNIX、macOSのほとんどのバージョンやリビジョンのサポートも追加してきた。
ライセンス
DatacenterエディションとStandardエディションを利用できる。Standardエディションのライセンスは最大2つのOS環境(OSE)をサポートするのに対し、Datacenterエディションはサーバ内のOSEを無制限にサポートする。
Datacenterエディションの最低価格はサーバ1台(最大2プロセッサ)当たり3607ドル。Standardエディションの最低価格はサーバ1台(最大2プロセッサまで)当たり1323ドルだ。これらは参考価格で、実際のライセンスコストは異なることに注意してほしい。
KACE
Quest Softwareが提供するシステム管理アプライアンスが「KACE」だ。KACEと本稿掲載の他のパッチ管理ツールとの主な違いは、KACEが通常、専用アプライアンスで構成される点にある。またKACEは、仮想マシンやホスト型サービスでも実行できる。
KACEの価格設定は、主に中規模から大規模企業のIT部門をターゲットにしているように見える。だが現状では、あらゆる規模の企業で利用されている。パッチ管理だけでなく、ハードウェアとソフトウェアのインベントリ、IT資産管理、サーバの管理と監視、サービスレベルで契約ベースのヘルプデスク、ソフトウェアライセンス管理、ソフトウェア配布などを含む包括的システム管理システムを求めている企業にとっては、規模に関係なくKACEを検討する価値がある。
特徴
KACEはパッチ管理プロセスを自動化しながら、クライアントPCに情報セキュリティポリシーを適用できる。ネットワークに接続するクライアントPCが、企業のコーポレートガバナンスとコンプライアンスガイドラインを満たすパッチレベルを確保できるように支援する。KACEは強力なスクリプトと自動化により、システムの脆弱性やソフトウェアパッチのセキュリティポリシー違反を認識し、パッチの欠陥を自動的に修正できる。
KACEは、Symantec、Oracle、Adobeなど多くのサードパーティーベンダーのパッチを自動適用する機能もある。KACEでは、OSやアプリケーション、重要度の高低に応じてパッチ適用のスケジュールを設定でき、必要に応じてロールバックすることもできる。カスタマイズ可能なレポート機能やアラート機能も含む。
サポート対象
KACEは、Windows、Linux、macOS用のシステム管理エージェントを含んでいる。ただしパッチ管理機能については、Windows Vista/7/8/8.1/10、macOSでしか実行できない。
ライセンス
KACEは、ハードウェアアプライアンス、MicrosoftやVMwareのサーバ仮想化製品を実行するソフトウェアベースのアプライアンス、クラウドベースの仮想アプライアンスという3種類の形態でパッチ管理ツールを販売している。ハードウェアベースのアプライアンスを7634ドルで提供している再販業者もある。クラウドベースまたはホスト型バージョンのKACEアプライアンスは、管理デバイス1台当たり月額6.50ドルだ。「KACE Express」はソフトウェアベースのKACEの無償版で、KACEのWebサイトからダウンロードできる。
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