各ツールの特徴、サポート対象、ライセンスを整理
「パッチ管理」ツールの主要8製品を一挙紹介、買って満足できるのはどれ?(4/4 ページ)
Patch Manager
SolarWinds Worldwideは1998年にシステムとネットワークの監視ツールの提供を開始し、低価格で使いやすい管理ツールとして長年人気を博している。同社はスタートこそ小規模だったが、本業での成長と戦略的製品の買収を重ね、現在ではインフラやアプリケーションの管理ツール、ITセキュリティの製品、ヘルプデスクツールの包括的スイートまでポートフォリオを広げている。
特徴
「Patch Manager」はSCCMの拡張機能という位置付けで、SCCMのソフトウェア更新管理機能のギャップを埋める。具体的には、サードパーティー(Microsoft以外)製アプリケーションへのパッチ適用、スケジューリング、レポートが可能だ。
SCCMと比べて特にレポート機能が充実しており、標準レポートときめ細かいカスタムレポートを提供し、SQLの知識も必要としない。また全ての管理対象PCを対象として、パッチ適用のコンプライアンスや脆弱性についてのレポートを作成できる。
サポート対象
Patch Managerは、Windows Vista以降のバージョンを実行するデスクトップPCをサポートする。サーバ側では、Windows Server 2003以降のバージョンでPatch Managerエージェントを実行できる。
SCCMの拡張としてPatch Managerを機能させるには、SCCMの全機能と、WSUSのインストールが必要になる。Patch Managerを実行する際にデータベース「SQL Server」のインスタンスにアクセスすることも必要になる。
Patch Manager管理コンソールは、Windows Vista/7/8/8.1、Windows Server 2003以降のバージョンで実行できる。Patch ManagerのWebサイトには、具体的なサブバージョンや必要なサービスパックが記載されている。購入前にこうした前提条件を注意深くチェックする必要がある。
ライセンス
Patch Managerのライセンスの最低価格は、250台の管理対象PCに対して3617ドルだ。これよりも台数が少ない場合は、SolarWindsが買収したDameWare Developmentが、管理対象PC数50台からのパッチ管理ツールを提供している。こちらはフル機能の無料試用版が入手可能だ。
Symantec Patch Management Solution
Symantecの「Patch Management Solution」は、以前「Altiris」と呼ばれ、長年使われてきたパッチ管理ツールだ。Patch Management Solutionは当初、単一のIT機能やITプロセスをターゲットにする製品だった。その後長年を掛けて進化し、ソフトウェアとハードウェア資産の追跡、構成管理、最も重要なパッチ管理が組み込まれてきた。
特徴
Patch Management Solutionはエージェントベースの製品で、同社のエンドポイント管理ソフトウェア群「Symantec Client Management Suite」の一部として販売されている。Patch Management Solutionは、パッチ適用プロセスのポリシーベースの管理、ゼロデイ攻撃を阻止するパッチの適用などの機能を備える。
企業が定義する基準を基に、パッチを自動的に監視、ダウンロード、展開するよう構成できる。Microsoftが真夜中にゼロデイ攻撃(パッチ未公開の脆弱性を突く攻撃)を阻止するパッチをリリースしたら、ユーザー企業がこうしたパッチを認識しなくても、翌朝Symantecがそれらのパッチを利用できるようにする。SymantecのClient Management Suiteには、プロセス管理、セルフサービスのエンドユーザーサポート、ソフトウェア配布、インベントリ管理、レポート機能などを含む。
サポート対象
Patch Management Solutionは、サポート対象のOSごとに該当するエンドポイントエージェントが必要になると同時に、3つのサーバコンポーネントが必要になる。Windows XP以降のバージョン、macOS、「macOS Server」、Red Hat Enterprise Linux、SUSE Linuxのほぼ全てのバージョンを実行するエンドポイントをサポートする。Microsoft以外のアプリケーションも50種類以上を管理可能だ。Javaや「Chrome」「Firefox」といったWebブラウザがその例で、他にも多数のアプリケーションをサポートする。
ライセンス
ライセンスは、1つのエンドポイントにつき約50ドルが最低価格になっている。購入するエンドポイントのライセンス数が増えるにつれて、この価格は下がる。SymantecのWebサイトで無料試用版を入手できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社MatrixFlow] 「物流リソース最適化」ガイド:人員・配車・傭車を出庫依頼の確定前に決めきる -
製品資料
[株式会社キーエンス] なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは -
製品資料
[株式会社セールスフォース・ジャパン] 「CRMは設計と無関係」は本当か? PLMとの融合で実現する高速開発 -
事例
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] AIエージェントの時代にどう備える? 「新たな働き手」を支える3要素とは -
製品資料
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] “横並びの自動化”から脱却、AI活用で生産性と競争力を高める秘訣
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
法務と開発者で「言葉が通じない」問題 トヨタやソニーが語るOSS管理の真実
-
2
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
3
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
4
ChatGPTは“検索しまくり”でGeminiは“淡泊”? データが明かすAIの裏側
-
5
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
6
【漫画付き】ひとり情シス協会が明かす、RAG導入でしくじる企業「2つの共通点」
-
7
AI時代のITインフラ戦略とは? 販売代理店が知っておきたい最新トレンド
-
8
情シスの約8割が転職や退職を意識 調査で分かった“辞めたくなる最大の理由”
-
9
人間のせいでAIエージェントの生産性が上がらない
-
10
「IBM i(AS/400)はクローズドなシステム」という誤解 DXに寄与する一歩
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
3
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
-
4
財務部門がAIを最大限に活用する方法 無駄のない戦略的リーダーシップへの道
-
5
LLMが兵器化? 元FBI高官が鳴らす警鐘とセキュリティツール統合のポイント
-
6
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
7
なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは
-
8
生成AIを開発に導入しても効果が見えない? 実証実験で分かった成果と課題
-
9
経産省DX指針から読み解く、受発注業務デジタル化ロードマップ
-
10
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー