ビッグデータ分析にクラウドを活用するポイント【後編】
データ分析が強みの人気クラウド、その豊富な機能とは(1/2 ページ)
「Microsoft Azure」と「IBM Bluemix」には数多くのデータ分析機能が存在する。こうした機能を活用したデータ分析の手法、各サービスの特徴をまとめた。
前編「OSSやクラウド(AWS、GCP)を使ったビッグデータ分析、基本的な流れをつかもう」では、2017年10月に都内で開催されたデータ活用イベント「Data Platform Conference 2017」の講演を基に、オープンソースソフトウェア(OSS)や「Amazon Web Services」(AWS)、「Google Cloud Platform」(GCP)といったクラウドサービスを使ったビッグデータ分析の基本的な流れを紹介した。後編では「Microsoft Azure」(Azure)と「IBM Bluemix」(Bluemix)を活用したビッグデータ分析の手法、各サービスの特徴について紹介する。
IaaSとマネージドサービスで、より高度な独自機能を提供するMicrosoft
講演でAzureを活用したデータ分析について語ったのは、日本マイクロソフトのパートナー事業本部でエバンジェリストを務める佐藤直生氏だ。「ITの力を使ってビジネスを変えていく、ビジネスのデジタルトランスフォーメーションが重視されています。そのために必要なのがクラウド、データ、そして人工知能(AI)です」(佐藤氏)
佐藤氏はMicrosoftのビッグデータ分析関連製品/サービスを紹介するに当たり、オンプレミスとクラウドを対比してみせた。オンプレミスの場合はデータベース管理システム(DBMS)の「SQL Server」、クラウドの場合は数多くあるAzureのデータサービスを使うことになる。今回は話題がビッグデータ分析ということで、データウェアハウスに注目して佐藤氏は話を進めた。
Azureでビッグデータを取り扱う場合、IaaSとして利用することもできれば、下記で紹介するようなAzureのマネージドサービスを利用することもできる。
IaaSとして利用する場合には、自身で環境を構築、運用する必要がある代わりに好きなOSや機能を組み込める。それより手軽にビッグデータを扱いたい場合には、「Apache Hadoop」などの分散処理フレームワーク(ミドルウェア)のマネージドサービスである「Azure HDInsight」や、独自のビッグデータサービスである「Azure Data Lake Analytics」を使うことができる。佐藤氏によれば、Azure Data Lake Analyticsは長年Microsoft社内で使ってきたものを汎用(はんよう)化して提供しているという。
これらの選択肢の中からどれを選べばいいのか。それについて佐藤氏は「フレームワークを使いたいかどうか」「オンプレミスと同じ機能が必要かどうか」「対話型のユーザーインタフェース(UI)やストリーミング(データをリアルタイムで処理・破棄する)が必要かどうか」で最適な方法を選んでほしいと語った。
続けて佐藤氏は、ビッグデータを扱うためのシナリオを幾つか紹介した後に、Azure HDInsightの特徴を説明した。
SLA(サービスレベル保証契約)があること、セキュリティに配慮していることなどはもちろん、コスト効率にも自信があるという。使いたいときだけHadoopや「Apache Spark」といった分散処理フレームワークの機能を立ち上げて使うことができるので「Pay-As-You-Growで使った分だけのコストを支払うことで利用できます」(佐藤氏)。
機械学習など、より高度な分析が必要なケースについても取り上げた。機械学習サービス「Azure Machine Learning」の2017年9月に公開したばかりの新機能も紹介。データサイエンティスト向けに用意した高度な分析機能だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
ビッグデータ分析にクラウドを活用するポイント
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
SNS認証や多要素認証も数分で実装、IDaaS基盤でデジタルビジネスはどう変わる? -
製品レビュー
「電子帳簿保存法対応」実践術:タイムスタンプ付与などの要件の手軽な実現方法 -
事例
「大企業のデジタル化」成功事例集【コクヨ、九州電力、ヨネックスなど21社】 -
製品資料
“顧客管理の課題”を簡単に解決する方法とは? -
製品資料
契約管理の“あるある課題”をノーコード開発で解決するためのポイント
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
2
Oracle巨大ITプロジェクトはなぜつまずいたのか 8年で導入1割、追加で170億ドル
-
3
Microsoft製品でここまで自動化できる 情シスがやめられる手作業10選
-
4
多要素認証導入済みでもランサムウェア被害に 復旧費用は平均2億7000万円
-
5
脱VMwareの最適解 NTTデータと日立製作所が示す国産仮想化基盤
-
6
Synologyがエンタープライズ向けユニファイドストレージを投入 その実力は
-
7
自宅のWi-Fiが「遅い」「途切れる」本当の原因は? Dellが推奨する鉄則
-
8
「脱Excel」はなぜ現場に潰されるのか 反発を封じる“3つの論理”
-
9
ランサムウェア、暗号化の89%は深夜 情シスが備える「夜間の空白」対策
-
10
ランサムウェア「The Gentlemen」急拡大 21経路の「同時多発的」内部侵略を試みる
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AIエージェントで多様な日常業務を効率化するための入門ガイド
-
2
AIが「わざわざ使うツール」になっていない? 業務で自然に使う導線にする秘訣
-
3
5回聞くだけじゃ足りない? トヨタ式「なぜなぜ分析」の正しい実践方法
-
4
JR西日本ITソリューションズが「監視業務の属人化」を解消した方法とは?
-
5
「脱Excel」か「Excel快適化」か? 現場にやさしい業務改善の進め方
-
6
インシデント対応工数を約3割削減、東京ガスの事例に学ぶ監視体制刷新のコツ
-
7
PostgreSQLの「機能」「性能」「運用」「拡張性」に関する悩みの解消法
-
8
5分で分かる「セキュア大容量ファイル転送サービス」の機能とメリット
-
9
Macの安全神話は崩壊? 最新の脅威動向から見えた攻撃のトレンドと有効な対策
-
10
情報セキュリティ対策早分かりガイド:25の自社診断で弱点と解決策を理解
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー