単一製品ではなく製品群としての特徴を把握
徹底比較:11社の中で「最も自社に合う」EMM製品ベンダーはどこだ?(2/4 ページ)
BlackBerry
BlackBerryは、ファイル共有サービスを提供するWatchDoxの買収で「WatchDox」を、MDM製品を提供するGood Technologyの買収で「Good Dynamics」プラットフォームを獲得し、包括的なEMMスイートを提供するようになった。同社のツールスイートは現在、「BlackBerry Enterprise Server」、旧Good Technologyのコラボレーションアプリ、Good Dynamics、「WatchDox by BlackBerry」で構成されている。
企業はBlackBerryのEMMツールをオンプレミスでもクラウドでも導入できる。クラウドサポートはカナダとオランダで対応しているが、現地のデータ保護法により、データを国外に移動できない可能性がある。これは、BlackBerryが提供するクラウドホスティングモデルの問題点だ。
BlackBerry Enterprise ServerもGood Dynamicsも、単体としてはトップクラスの製品ではない。だが、これらを組み合わせたパッケージは、EMM市場における強力な製品だ。BlackBerryブランドから予想されるように、これらの製品のサポートは非常に強力だ。製品購入を検討する担当者は、BlackBerryと買収された2製品を3つの別々の製品としてではなく、1つのツールスイートとして捉えるべきだ。
BlackBerryがうってつけの顧客は、セキュリティを最優先する政府機関や大企業だ。
Citrix
Citrix Systemsはデスクトップ仮想化とサーバ環境を手掛け、モバイル管理製品「XenMobile」をはじめとする製品ラインを展開する老舗ベンダーだ。CitrixのEMMスイートであるXenMobileを構成するツールには、アプリケーションやクラウドサービスの配信を最適化する「NetScaler」やファイル共有、同期機能を持つ「ShareFile」、前述のXenMobileが含まれる。
XenMobileの強みは、Windows用ソフトウェアにアクセスする機能をモバイルデバイスに提供できることにある。この機能は営業チームなど、移動が多いユーザーに恩恵をもたらす。弱点は、ユーザーエクスペリエンス(顧客体験)が貧弱なことで、これはスマートフォンの動作で顕著に見られる。古いWindows 7アプリはタッチ環境で操作しにくいからだ。Citrixは早くから、XenMobileの導入企業が直面したこの問題を克服しようと尽力してきた。タッチフレンドリー(タッチ操作を制御しやすい)ソフトウェア開発者キットを提供し、ユーザーがこれをデスクトップアプリに追加して、モバイルプラットフォームから、より容易にアクセスできるようにしている。
Citrixツールを利用する企業にとって最大の難題は、スケーラビリティだ。中小企業は快適に利用できるだろうが、大企業は、SaaS環境を適切に構成しないと、問題を抱えてしまう。
IBM
こうしたEMMプロバイダーの多くが提供するサービスは、買収によって拡充されてきた。IBMが白羽の矢を立て、買収で獲得してきたセキュリティツールは強力なラインアップだ。エンドポイント保護製品の「IBM Trusteer Rapport」、セキュリティ分析基盤の「IBM QRadar」、パッチ配布やデバイス管理機能を持つ「IBM BigFix」に続き、「MaaS360(IBM MaaS360)」の買収でサポートモデルが完成した。MaaS360は、iOS、Android、Windows Phoneデバイスの管理をサポートするクラウドベースの環境だ。WindowsとMac OSも管理でき、エンタープライズエンドポイントデバイスを広域にカバーする包括的な製品を提供する。
MaaS360は、手頃な料金で利用できる魅力的なツールであり、迅速に展開できる。MaaS360の各サービスはAPIとしても提供されており、集中管理されるEMMソフトウェアでモバイルアプリのセキュリティを強化する機会を、開発者にもたらす。
MaaS360は、包括的なEMM環境を迅速に実装したい企業向けの優れたターンキー製品だ。どのような規模の企業も利用できる。
LANDesk
LANDeskのEMMツールは、まだ成熟の途上にある。長所は、モバイルデバイスとPCをサポートするエンドポイント管理製品であることだ。LANDeskの「Xtraction」は企業にとって、製品情報管理機能とレポーティング機能に優れたツールだ。
LANDeskのEMM製品は、基本的な管理で事足りるごく少数のモバイルデバイスを管理する企業向けだ。
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